出版社内容情報
伝統的な解釈や註釈書に囚われず、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』そのものと向き合い、丁寧かつ自由に読み解いた『法華経』の解説書。著者は、『法華経』を自由に読むことで、『法華経』が「あらゆる仏教は〈法華経〉=大宇宙の真理である」と謳っているということに気づける、といいます。
この『法華経』と〈法華経〉という「二つの法華経」は、それぞれ何を意味するのか。その解明を皮切りに、『法華経』全28品を綿密な考察と機知に富んだ筆致で説き尽くします。
第1部:〈法華経〉とは何か?
第2部:「釈迦」とは何か?
第3部:『法華経』の世界
同書が読みとく『法華経』の底本には、入手の容易な岩波文庫『法華経』(全3冊。坂本幸男・岩本裕訳注)を用いています。
※この岩波文庫版は、偶数頁に鳩摩羅什訳『法華経』(原文および読み下し文)、奇数頁に『法華経』のサンスクリット語原典である『サッダルマ・プンダリーカ』からの口語訳が掲載されています。
ひろさちや[ヒロサチヤ]
著・文・その他
内容説明
宗派を超えた視点から―『法華経』全28章を解説。ひろさちやの『法華経』講義の決定版。
目次
1 “法華経”とは何か?(『法華経』は仏教の「憲法」;羅什の名訳『妙法蓮華経』;「正」の意味 ほか)
2 「釈迦」とは何か?(釈迦は普通の人間か?;小乗仏教は宗教にあらず;声聞・辟支仏には仏の智慧は理解できない ほか)
3 『法華経』の世界(幕開けの章―序品第一;仏に向かっての歩み―方便品第二;三界は火宅なり―譬喩品第三 ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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きょちょ