内容説明
ねえ、ねむりのまえにふれてごらん。夜は、こんなに深い色をたたえているから。さあ、きょうもみちのかなたへでかけよう。
著者等紹介
植田真[ウエダマコト]
1973年静岡県生まれ。『イラストレーション』誌「ザ・チョイス」1998年度・大賞受賞。絵本、装画・挿絵、広告、音楽など、幅広く活躍している。自作の絵本に『スケッチブック』(ゴブリン書房)『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(第14回日本絵本賞受賞/あかね書房)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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匠
153
一言に「あお」と言っても無限に広がる青色の数。この1冊にはどのページにも僕の大好きなブルーが幾重にも塗り重ねてあって、なんて贅沢な絵本だろうと感じたのが正直な気持ち。小さく描かれた少年やキツネ、家並みも、その存在がとても大切に思える。心の奥にスッと入り込んでくる静けさ。太陽よりも月明かりに照らされたような世界。文字なんていらないくらいに絵だけで、いや色だけで、充分満足してしまう。おやすみを繰り返しては新しい一日を迎える、新しい何かが待っている。そんな何気ないことが幸せなんだとじんわり感じられた作品だった。2014/11/02
新地学@児童書病発動中
119
しずかな、しずかな絵本。読んでいると、頭の中がしーんと静かになる。全編にわたって使われている青が良い。寝る前にこの本を読んだら、その青に包み込まれてぐっすり眠れそうだ。2016/04/18
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
82
青・蒼・藍に包まれた静かで美しい絵本です。夜の帳が下りて、やさしい夜がやってきます。しんとした中で微かに聞こえる生き物たちの息遣い。風に揺れる木々。世界は広い。逢ったことのない人々、行ったことのない街、まだまだ知らないことがあふれているのでしょう。明日もあさっても楽しいことがきっと待っている。でも、いまはもう……おやすみ♪ 2014年6月初版。2015/05/25
モリー
80
落ち着いた青の世界に癒やされます。おやすみ前にこの絵本を枕元に置き、ゆっくり、静かに開いてゆけば、心地よい風を感じたり、静寂に包まれたり、音楽が流れ出したりします。今日見つけた道は、まだ知らない道へ続いてゆく。明日はどんな道を見つけられるだろう。そんな希望を胸に抱きながら眠りにつくことができるでしょう。2021/08/28
Natsuki
62
淡々と紡がれるいろいろな「おやすみのあお」。どこまでもひろがる「あお」の世界の中で、人間や動物の存在はほんの豆粒ほどの大きさでしかない。「あお」に包まれていくうちに、不思議と心が落ち着いてきて眠気を誘う。。。おやすみ(´ω` )zzZ2015/05/23