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内容説明
千葉県習志野市に住む小学六年生の大久保美来さんは、ヴァイオリンとピアノが得意な、普通の女の子。でも、他の子と少しちがうのは、「先天性四肢障害」という障害で右手のひじから先がないのです。それなのに、どうやってヴァイオリンのコンサートを開けるほどの腕前になったのか―。そこには、両親や周りの人たちの温かいささえと、そしてなにより美来さん自身のがんばりがあったのです。
目次
第1章 なんでも一人でできる普通の女の子(一年三百六十五日、音楽づけの日々;誕生おめでとう、かくさずに育てよう ほか)
第2章 誕生日のヴァイオリン(出会いの神様;最初からあきらめない ほか)
第3章 「同志」守さんとの出会い(はじめまして、おしごとは作曲家です;ふれあいの日々 ほか)
第4章 みっくん、カンタービレ!(“ソナチネ”;もっと歌うように、カンタービレ! ほか)
第5章 跳べ!みっくん(幸せな気分が広がるコンサート;自然に身体が動いている ほか)
著者等紹介
こうやまのりお[コウヤマノリオ]
1960年、埼玉県入間市生まれ。信州大学人文学部心理学科卒業。1996年、『ライオンの夢コンデ・コマ=前田光世伝』で第3回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。以降、音楽、演劇、武道、スポーツ、ビジネス、地域活動、料理など、さまざまなジャンルの「主人公」たちの熱きすがたを描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤマセミ
3
この本が出版されたあとで、佐村河内氏が絶対服従を言い出して絶縁になり、そしてゴーストラーターが新垣氏であったことが表面化したわけだ。問題の発覚にはこの本の著者がかかわっているらしく、なんとも複雑な思いで読みました。みっくん今は17歳かな。どう思っているのだろう。傷ついたろうに。今もヴァイオリン弾いてるかな。2017/03/16
読書国の仮住まい
2
ヴァイオリンとピアノが得意な大久保未来、通称みっくん。 他の子と少し違うのは右肘から先が無い先天性四肢障害。 明るく前向きなお母さんの方針で隠すことなく育てられる。 大人になっても隠し続けてしまう、それは普通じゃない。 3歳から筋電義手に興味を持ち、ヴァイオリンを始める。 大きな本番を経験すると伸びるタイプなので、大勢の観客の前で演奏。 手紙をきっかけに知り合った作曲家からオリジナルの曲も頂き、5年生でコンサートを開催。 …その人物が佐村河内守氏ってことで、内容持っていかれました。 あっ新垣さんもいます。2024/12/26
カミヤマΔ
1
映画「FAKE」を観た後、漫画「淋しいのはアンタだけじゃない」と「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」を読んで面白かったので、補完として古本で購入(絶版になっていたので)。序盤はみっくん家族の健気さに泣けたものの、佐村河内氏が登場してきてからは、なかなかイヤな気持ちに。本を書いた神山典士さんが後でスゲー怒っているのもうなずけました。2016/08/23
JA1YRS
1
佐村河内事件の影響で絶版になってしまったそうです。是非、改訂版を出して欲しいものです。2015/01/14
敬之
1
心打たれました。どうしてこの子はここまで音楽に向き合えるのか? 奏者としてもとても心に残りました。結局自分の内なる感情を音楽にこめることが歌うことなんだと。 いつかみっくんの演奏を聴きたいです。2013/06/21