内容説明
あなたが今ここにいるのは…12歳から読める!生活のなかで探求する哲学書。
目次
自分に正直になる(自分の心の中で思っていることについて;正直者はばかをみるか ほか)
自分らしさの表現(多視点で物事を見る;自分らしく見たままを表現する ほか)
どんなふうに生きていくのか(自分というものの発見/ツルゲーネフ「初恋」;大人の世界への出発/夏目漱石「それから」 ほか)
自分って何だ?(みんな、かけがえのない命;人を生かす言葉、傷つける言葉 ほか)
「わたし」って何だろう(考えるって何?;死を考える ほか)
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
精神科医。心理学、教育問題、老人問題、能力開発、大学受験などのフィールドを中心にして、テレビ、ラジオ、雑誌などで活躍
山本容子[ヤマモトヨウコ]
銅版画家。抜群の構成力と印象的な色使いで、洒脱で洗練された銅版画の世界を確立。数多くの書籍の装幀・挿画をはじめ、幅広いメディアで活躍
三田誠広[ミタマサヒロ]
作家。『Mの世界』で文壇にデビューし、『僕って何』で芥川賞を受賞
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.]
作家。長野県内に居住し、執筆活動のかたわら所有する「黒姫・アファンの森」の手入れや、荒れた森の再生に尽力し、自然保護活動を支援する
須藤訓任[スドウノリヒデ]
大阪大学教授(哲学)。西洋近・現代思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
68
「子どもだって哲学」というシリーズだけど、これは大人にこそ、心にしみる本。生き方について、5人それぞれのエッセイが、まあ何と素直にストンと落ちることだろうか。自分というものに気づき、悩む世代にも光がさすような勇気をもたらしてくれるだろう。何しろ、私のようなひねくれた人間にだって、ちょっとした元気を与えてくれたのである。ウソや格好をつけた文章なら、こうはいくまい。最初のエッセイからしてすごい。ラストはやや専門的なので難しいけれど、生きる意味について、きちんとまとめてくれている。ここだけは二度読み返しました。2020/02/16
こばまり
36
年末の慌ただしい中、何故に斯様な本をと申しますと「ハイ年末年始の宿題ね。“自分らしく”とは何なのか考えてみて」という上司の無茶振りに他なりません。ふと手に取ったこの一冊が思いの外よかったです。須藤訓任先生の子供向け哲学講座に頭スッキリ。山本容子さんの「違いも変化も当たり前のことだと分かると、生きるのが楽になってきます」はむしろ大人が心に留めたい一言です。2014/12/28
てら
3
自分がよくわからなかった2022/08/18
かみつれ
3
子ども向け、でも大人にこそいい!と思えました。5人の著者が語る言葉には、子どもたちへのウソ偽りのない誠意が感じられ、まるで自分が純粋な子どもに戻ったように感じられます。そして人生に感動します。CWニコルさんの、生い立ちも興味深く、若者への温かいメッセージは、日本の中高生に是非届いて欲しいです。2020/02/08
くにひろ
1
私は小学校時代、自分ってなんなのかを考えていなかったが、子どもも大人もみんな、自分ってなんなのか、なんとなく気になるのでは。と思った。多少難しいかもしれないが、いろいろな著者の見解で、これはしっくりきた、こっちはたいしてこない。みたいな感じで考えることで、自分についての思考は進むのだろう。大人になっても、自分とは何かなんて考えつくことはないが、この本で思考力は磨かれる。なにげなく読んだわりに面白かった。2024/08/05




