内容説明
ある日、お父さんがカーくんにいった。「ダイビングをやってみないか?」椎名勝巳さんという人が、障害のある人にもダイビングを教えているという。海の中では、車いすがいらないって、ほんとうだろうか―。小学校中学年から。
目次
第1章 ぼくの失敗
第2章 椎名勝巳さんのこと
第3章 カーくんの挑戦
第4章 車いすのまま海へ
第5章 海がくれた自信
第6章 カーくん、海に入る
第7章 ぼく、海にもぐれたんだ
第8章 バリアフリーって何だろう?
第9章 心のバリアフリー
おわりに 海爺のゆめ
ダイビングって、どんなもの?
著者等紹介
丘修三[オカシュウゾウ]
1941年、熊本に生まれる。東京学芸大学および東京教育大学で、障害児教育を学ぶ。養護学校教諭を経て、作家活動に入る。『ぼくのお姉さん』で児童文学者協会新人賞・新美南吉児童文学賞・坪田譲治文学賞受賞。『少年の日々』(ともに偕成社)で小学館文学賞受賞。『口で歩く』(小峰書店)で産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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マカロニ マカロン
10
個人の感想です:B。自身も腎不全の内部障害者の丘さんが障害者ダイビングのインストラクターの東伊豆赤沢の椎名勝巳さんを取材。椎名さん自身も大腿骨切断して陸上では足が不自由だが、「海の中はバリアフリーなんですよ」と語り、車いすの人や脳性マヒ、視覚障害の人たちのダイビング指導をしている。タイトルの「カーくん」は養護学校4年生、二分脊椎と水頭症で赤ちゃんの時から手術を繰り返して生きてきた。呼吸法などを訓練した後、水中では酸素ボンベの重さを感じないので動きの不自由さがなくなり、海中の魚と遊ぶことができた2022/02/13
シロツメクサ
4
とってもステキなお話。私も、敬遠していたダイビングを体験したくなりました。2014/10/27
Naomi
3
椎名勝巳さんは、ご自分が事故で障害を持ったことをきっかけに障害者も対象にしたダイビングをしています。彼の夢は「世界の海をバリアフリーにする」ことだそうです。小学4年生のカーくんのダイビング初挑戦だけでなく、他の障害者さんのダイビングの様子も描かれていて、「へ~!」って感じです。知らなかった世界をのぞくことができました。障害のあるなしに関わらず、自分の人生を豊かに生きている人って素敵だなぁって思います。2013/03/05
ヒラP@ehon.gohon
1
障碍者に対して温かい目を向けた物語を数多く書いている丘修三さん。 自身も内臓障害を持っている丘さんが、自らもダイビング体験をして取り組んだノンフィクション。 決して若くない丘さんのその意欲に、完全に脱帽です。2011/10/13
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