内容説明
三幕十四場から成る大乗経典『維摩経』。病に倒れる維摩、病床での文殊との激しい論争―。ここに描かれる壮大なドラマが、われわれは如何に生くべきかということを雄弁に語る。
目次
プロローグ 維摩経とは何か
第1幕 維摩が病気になった(一本の傘―どうしたら浄らかな世界を建設できるか(仏国品第一)
この人を見よ 維摩登場(方便品第二)
仏弟子たちの病気見舞い(弟子品第三) ほか)
第2幕 文殊との激しい対立(維摩はなぜ病むのか(文殊師利問疾品第五)
不可思議解脱の教え(不思議品第六)
衆生とはなにか(観衆生品第七) ほか)
第3幕 ブッダ再登場そして幕が下りる(光輝く衆生(菩薩行品第十一)
帝釈天の決意(法供養品第十三) ほか)
著者等紹介
菅沼晃[スガヌマアキラ]
1934年、群馬県生まれ。東洋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。1991年から94年まで東洋大学学長。現在、東洋大学文学部教授。インド哲学・仏教学・サンスクリットなどを講じる傍ら、社会人対象の「日曜講義」も主催している
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