内容説明
目がさめたらそこが北谷(ちゃたん)だったから、ぼくは自分の名前を「チャタン」っていうことにした。砂浜に忘れられた白クマのぬいぐるみ・チャタンが、沖縄の美しい海から、自分を探す旅。出会った人々と南国の自然の優しさに癒される、さわやかな写真絵本。
著者等紹介
舟崎克彦[フナザキヨシヒコ]
1945年、東京都生まれ。作家、画家。作品に「ぽっぺん先生」物語シリーズ(筑摩書房・岩波少年文庫/赤い鳥文学賞、路傍の石文学賞)『雨の動物園』(偕成社/国際アンデルセン賞優良図書)『かぜひきたまご』(講談社/産経児童出版文化賞)など多数ある
塩沢文男[シオザワフミオ]
1955年、東京都生まれ。アートディレクター。ブックデザインを中心に岡本太郎、荒木経惟等の出版プランニングも手掛け、絵画、写真、音楽にも手を伸ばす。2003年ワンラブ・プロジェクトカレンダーのプロデュース、様々な作家とのコラボレーションを楽しむ日々。第30回造本装幀コンクール「日本印刷産業連合会会長賞」受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
71
沖縄のチャタンで目覚めた、クマのぬいぐるみの物語。どこから来たのか、どこへ行くのか、何者になるのか。魚や、カタツムリや、犬や、ネコに哲学問答をふっかけたり、機織りのお姉さんに自分の存在意義を教えてもらったりする。解説によると、主人公のぬいぐるみは、チャタンのビーチにおいてけぼりになっていたらしい。その持ち主も、メーカーも分からないまま、著作権の問題で、わざわざ二号を作って撮影したとのこと。そして、まだ、持ち主、メーカーともに探し中とのことだった。見つかるといいねえ。2016/07/14
とよぽん
44
沖縄、北谷村のサンセットビーチで作者が見つけたシロクマのぬいぐるみ。その持ち主を探そうとして、作者はシロクマのぬいぐるみを主人公にした写真絵本を作ることにした。そんなにも心惹かれる出会い・・・。持ち主と離れてしまったものへの感情移入? がすごいと思った。沖縄の写真は美しく素朴で、チャタンの孤独が一層沁みる。2021/11/06
ひお
7
ぬいぐるみのチャタンが南の島でいろいろなものと出会い自分について、思索について思いを馳せる写真絵本。彼は結局持ち主の元へ帰れたんだろうか?その辺はわからないけれどかなりちゃんとした哲学をはらんでて一見の価値あり!だと思う作品でした。2014/04/05
杏子
2
市立図書館でもらった本。小学校に寄贈しました。ふ〜ん、て感じ。2012/10/03