内容説明
日本の「神々の聖地」として、最も代表的な聖域、3ヶ所を取り上げ解説したのが本書である。日本の皇室の祖先神として古神道をそのまま守りつづけてきた近畿地方の伊勢神宮、古来より伊勢神宮と対照的な機能を果たし、古代日本国家統治の一方の極を象徴する中国地方の出雲大社、そして、神祇と道教と仏教が習合した独自の文化の香りを放つ九州地方の宇佐八幡宮…。それらの聖地に、日本の固有宗教の伝統と変容の歴史を見る。
目次
1 伊勢神宮と伊勢信仰
2 『出雲国風土記』の世界(風土記に探る出雲の聖域;風土記に見るプレ出雲の世界)
3 宇佐神宮と国東半島