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廣済堂ライブラリー
洋服と日本人―国民服というモード

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784331850084
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C1036

内容説明

総動員体制下における着ることの自由と不自由。戦時中の国民服、標準服、もんぺといった軍国主義の産物が、日本人に洋服=近代産業社会的な身体をもたらしていった―。

目次

序章 終わりとはじまりの服
第1章 「大日本国民服」の完成という目標
第2章 われ等の“国民服”生る
第3章 自家裁縫の身体
第4章 日本的・科学的・非美学的
終章 洋服と日本人の行方

著者等紹介

井上雅人[イノウエマサヒト]
1974年、東京都生まれ。97年、東京大学文学部卒業。2000年、文化服装学院卒業。同年、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程を修了し、博士課程進学。現在、京都造形芸術大学芸術学部専任講師。専門は歴史社会学、メディア論、デザイン史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/06/23

きむ

2
太平洋戦争時に、国民服ともんぺが普及していった経緯について分析した書籍。政府は総動員体制時、被服資源確保のためにも服装規定を定めようとする。しかし、諸所難航する。1940年「国民服令」として国民服を定めるも、1942年の大阪梅田の街頭調査で、男性の国民服着用率は15%と低い。そして女性に到っては、政府は標準服も制定するも、各自勝手にモンぺを着用することとなる。政府の服制を定める会議においても、意見がことごとく割れている状況が伺える。そして、国民服やもんぺは、戦後の庶民が洋装を受け入れる経緯にもなった。2015/08/18

samandabadra

0
洋服と和服をつなぐ 国民服(名前からするとなんか人民服を想像)を導入しようとして 失敗 戦争期のもんぺすがたなど 日本人の20世紀前半の服装に関する政策と その実際の変遷に関する研究 面白く読めました。 2009/11/29

Reina SAIJO

0
某書類用に読んだ本。第二次大戦末の日本で多くの男性に着用された「国民服」を中心に、日本における服飾の歴史とその社会背景を扱った作品。なぜある時代に誰もが同じ服を身に着けたのか?というテーマ設定の面白さもさることながら、丁寧な資料分析を経た厚みのある内容になっている。安易な「日本論」とは無縁の、個別事例に則した記述も誠実だと思う。戦前・戦中の衣服は自分で裁縫して作るものだったという事実は、まだ100年もたたない時代のことなのに、いかに服飾との関係がめまぐるしく変化したかを如実に物語っていて興味深い。2014/11/17

ガジ

0
戦時中に誕生した国民服をテーマに、日本のなかでどのようにして国民服が生まれ、身に付けられるようになったのかを解いていく。女性用の服は考慮の対象に入っていなかったというのが興味深い。また三章の「自家裁縫の身体」は戦後にある洋裁文化にも繋がり、大変興味深い。2021/10/29

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