出版社内容情報
貝を叩いたり、お腹の上でごはんを食べる姿かわいいと評判のラッコ。究極の癒しキャラとして水族館でも強力な人気を誇るラッコですが、現在、日本国内では3頭のみ。3頭とも高齢のため、あと数年で国内水族館でラッコの姿がなくなると言われています。飼育下のラッコが減っていく中、近年、北海道東部の霧多布(きりたっぷ)岬では野性ラッコのファミリーの姿が目撃され、ラッコファンがこぞって訪れています。水族館の差しせまった状況と、北海道での希望のきざしもあり、ラッコは今後ますます注目を集める存在になっていくと思われます。そこで単なる写真集ではなく、飼育ラッコが減っていった理由や野性ラッコの観察など「ラッコ」にまつわるすべてを図版で解説します。豊富な写真でラッコの生態と魅力が迫った一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
137
表紙写真に魅かれて、水族館の人気者、ラッコのムック本を読みました。あまり北方のイメージはなかったのですが、アラスカ辺りが原産のようです。 https://kosaido-pub.co.jp/books/%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B3%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6/2024/04/24
花林糖
19
1984年に日本初のラッコが来て以来増え続け、絶滅危惧種に指定された2000年には88頭、2011年には30頭、2017年には10頭、現在はマリンワールド海の中道に1頭、鳥羽水族館に2頭のみになっている。海遊館に居たはずでは?と思ったら2017年に亡くなっていたんですね。鳥羽水族館の24時間放送・ラッコ水槽ライブカメラ(YouTube)は癒しを求めて見ています。ラッコ可愛い。2024/07/09
k sato
18
海棲哺乳類🦦ラッコの動物学的系統名だ。ラッコを愛でる写真集。イタチ科に属しているラッコ。確かに顔立ちや胴体の長さが似ている。イタチから進化したカワウソの祖先のうち、海に進出したのがラッコである。海洋汚染や乱獲、船体との衝突事故で野生種は絶滅危惧に指定されている。ここでも人間が脅威となっている現実。ぷかぷか海洋に浮かぶ姿は愛らしい。特にお腹に赤ちゃんを乗せているラッコの母子は胸をくすぐる。ラッコは水中で出産し、羊膜に包まれたままの胎児を手と口で引っ張り出す。ラッコの生存本能は逞しい。人間さえいなければ…2024/07/25
へっけ
8
小説買おうと思ったら、こちらの本に目が止まり購入。今年中に鳥羽水族館に行こうと思っていたので、日本におけるラッコの飼育について学べた。一時は全国で120頭前後もいたラッコは、国内だけでは繁殖が難しく、海外からの導入も出来なくなり下火に。現在は、鳥羽水族館のメイとキラ、マリンワールド海の中道のリロの3頭しかいない。日本の水族館にラッコがいなくなる日は近い。しかし霧多布岬に野生のラッコが戻ってきているのは救い。人間がその営みに介入せずに、自然に見守っていかなければならないと思った。2024/08/06
リリパス
5
まるまる1冊、ラッコづくし、の本です!知らないことだらけ、でした!面白かったです!!!2024/05/28