内容説明
若い独身の頃、尾久町でくらしていた頃、私は胸ときめかせ喫茶店ミチルへかよった。入口の近くまで行くと、ドアの向こうにいる淑子が、店へはいろうとする私を見て「いらっしゃいませ」と言ってドアをあけた。それから四十余年、ひとつ屋根の下で共に歩んだ最高の友は、今は亡い。寂寞の中で綴った戦前から戦後のかけがえのない人生ノート。
目次
落語のなかの女たち
尾久町の空
サボテンの花
青春彷徨
敗戦から戦後へ
再出発
別れのとき
若い独身の頃、尾久町でくらしていた頃、私は胸ときめかせ喫茶店ミチルへかよった。入口の近くまで行くと、ドアの向こうにいる淑子が、店へはいろうとする私を見て「いらっしゃいませ」と言ってドアをあけた。それから四十余年、ひとつ屋根の下で共に歩んだ最高の友は、今は亡い。寂寞の中で綴った戦前から戦後のかけがえのない人生ノート。
落語のなかの女たち
尾久町の空
サボテンの花
青春彷徨
敗戦から戦後へ
再出発
別れのとき