出版社内容情報
4月22日(日)朝日新聞読書面で、清水克雄氏が紹介、絶賛!
「古代から知恵の象徴とされ、森の賢者とも呼ばれる彼らが、実際いかに賢い生きものなのかを愛情をこめてつづる。教訓的なエピソードも多い。危険に出会った時に、しきりに頭を回転させたり、お辞儀をしたりする。少しだけ視点をずらすことで、広い視野と遠近感を取り戻そうとする知恵なのだという。(以下略)」
内容説明
「闇の狩人」「森の老賢者」のイメージで親しまれてきたフクロウ。大きく輝く目、鋭い爪、広げると最長2メートルもの翼をもち、樹上にりりしく直立するかと思えば音もなく滑空して獲物をしとめる、夜行性の猛禽類だ。フクロウの「耳で見る」能力とは。鳴き声のいろいろ。ともに巣づくりし、何年も同じなわばりを守る夫婦の固いきずな。巣箱のつくり方。神話やフォークロア…。生態の基本知識から最新の研究まで、フクロウの世界を豊富な図版とともに案内する実践的な入門書。自然保護先進国イギリスで人間と野鳥の共生にとりくんだ経験と知恵が生きている。野生動物を愛するすべての人に。
目次
1 フクロウはどんな生きものか(フクロウの仲間たち;フクロウ類の進化 ほか)
2 フクロウの生活(雄と雌;繁殖の季節 ほか)
3 フクロウと人間(個体群の調査;自分で調べよう ほか)
4 フクロウの民俗学(フクロウと文学;学名 ほか)
著者等紹介
ミード,クリス[Mead,Chris]
イギリスの代表的な鳥類研究家。イギリス鳥類学トラストの足輪つけ調査官の主任を長くつとめる。渡り鳥の行動研究や野鳥保護の分野の実践的なフィールドワーカーとして、広く知られている。ヨーロッパコマドリやスズメにかんする著書がある
斉藤慎一郎[サイトウシンイチロウ]
1940年、横浜市生まれ。東京教育大学卒業(芸術学科芸術学専攻)。作家、翻訳家。日本蜘蛛学会、山村民俗の会、福井昆虫研究会会員。新聞・雑誌特派員として滞英二年。著書に『虫と遊ぶ 虫の方言誌』(大修館書店)、『クモ合戦の文化論』(大日本図書)、『クモの合戦 虫の民俗誌』(共著、未来社)など。訳書にチナリー『クモの不思議な生活』、ハリス『イギリスの都会のキツネ』、マクブライド『ウサギの不思議な生活』、ノース『アリと人間』(晶文社)
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感想・レビュー
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