内容説明
数々の話題作を手がけてきたホラー漫画家・外薗昌也が満を持しておくる、背筋も凍る実話怪談、第2弾。「怪談作家とは忌まわしい話ばかり聞き込み、文にする商売だ。」―その言葉通りの忌まわしい“死”に纏わる奇妙な話が目白押し。「ドッペルゲンガー」「怪トンネル」「人形の話」「団地」「黒い人」、前作で読者を震撼させた「僕の家」後日談も収録!巻末にはホラー作家・黒史郎氏との対談を掲載。「読後感、最悪!」と、折り紙つきの怪談から目が離せない!
目次
話の話
目を怖がる人たち
ドッペルゲンガー
怪トンネル
アンノン
怪句
感応
帰ってきた猫
障り
人形の話〔ほか〕
著者等紹介
外薗昌也[ホカゾノマサヤ]
1961年、鹿児島生まれ。漫画家、漫画原作者。1980年、月刊少年チャンピオンでギャグ漫画『鏡四郎鏡四郎』でデビュー。以降はファンタジー、SF、ホラー、ラブコメ、時代劇、4コマなど多岐にわたる分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
61
《購入》シリーズ?2作目。初読み作家さん。黒い人も良かったけれど、僕の家が特に衝撃的だった。2015/02/24
HANA
51
実話怪談集。正直言って近年発表された実話怪談集の中では飛び抜けていると思う。最初は「障りその二」という傑作以外は普通の実話怪談が続くのだが、この本が真に真価を発揮するのは「団地 その後」以降。メールをそのまま載せたという体裁なのだが、語られている話がどれもこれも異常過ぎてこちらの感覚まで麻痺してくる。「太った太陽の塔」や「びらびらの怪物」や「遺体が動いた話」等読んでいて頭がおかしくなるような気がした。一体何なんだこのインパクト。このジャンル、もう掘り尽くされていたと思っていた自分を叱ってやりたい気分。2013/07/22
鷺@みんさー
42
あー、エグかった…まさに「読後感、最悪!」(by黒史郎)こう、怪異が人をおかしくさせるのか、おかしな人が怪異を呼ぶのか、もはやぐるぐる循環しているような気になってきた。「団地」がヤバいのかと思ったらそこから発生した「黒い人」がとんでもなくヤバい。あとは犬神関連の厭ぁ~な話と、ドッペルゲンガーの二つめ(成り代わろうとしたやつ)が厭だった。怖いというか、厭。それにしても、怪談作家やってるとみんな性格悪くなるんだろうか?と思ってしまう。自分がされていやなことを、他人に試したらいけません。2019/05/02
chatnoir
21
表紙が嫌いでずっとほったらかした本。おさめられている怪談が確かにクロいです。黒で陰で狂...。時々作者さえ我慢しかねて呪い返ししたり、危ない画像を送りつけたりする。読後感はすこぶる悪いけど、導入部分はとても興味深かった。赤い穢れ、黒い穢れ、白い穢れ...それぞれ意味があるらしい。2021/01/18
yashico
21
「赤異本」に続き「黒異本」も読了📖さらに面白かった!「ドッペルゲンガー」「人形の話」「僕の家後日談」中でも『黒い人』が語る「団地」「黒い人」がサイコーにやばかった(笑)話もぶっ飛んでるけど著者が言うように黒い人本人がヤバイ。そして、いわく付きのモノを職場の嫌な上司の抽斗にそっと入れちゃう著者好き🤣笑った🤣次作の「白異本」まだ買ってないので早速ポチった。また『黒い人』の登場に期待したい。あー不気味やった~(笑)2019/03/24
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