内容説明
伊勢の片田舎から江戸へ出てきた長坂小平太は、関東郡代の役人として働き始めた。そんなある日、梅が咲き誇る根岸の里で、五千石の大身旗本の娘・弥江と知り合った。弥江は雑草のように逞しい小平太に好意を抱き、家に引き篭もってばかりの軟弱な弟の源之助を鍛えてほしいと願った。早速、剣術指南役についたが、御曹司の源之助は、小平太を軽輩とみくびって言うことをきかなかった。だが…。軽妙洒脱な筆で綴った青春時代小説シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
高橋和島[タカハシワトウ]
中央大学法学部卒業。工業機械専門誌の編集者などを経て、89年「十三姫子が菅を刈る」で、オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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