内容説明
直参旗本徒目付・八木又四郎の妻・鹿乃は妖怪のような老婆・鳳来寺山の丹に胎児を殺され、以来、人が変わったように色狂いとなる。その挙句下男と密通、又四郎は二人を処分する。しかし、その後も将軍綱吉の「生類憐れみの令」に楯突く「犬殺し組」が現れたり、「猿女一族」と称する妖女たちが江戸中で男たちと交わり、その男たちは女への陵辱を繰り返すという怪事件が続き、江戸は騒乱状態となる。怪事件を裏で操っているのが丹であることを突き止めた又四郎は成敗に乗り出すが…。
著者等紹介
峰隆一郎[ミネリュウイチロウ]
1931年、長崎県佐世保市生まれ。日本大学芸術学部中退。雑誌ライターを経て、79年「流れ潅頂」で問題小説新人賞を受賞。以後、時代小説、推理小説を多数著し、人気作家となる。2000年5月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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