内容説明
真田家下屋敷に奇遇する吉村葉月に縁談が寄せられた。相手は直参旗本の跡とり息子で、嫁ぎ遅れた二十五歳の葉月にとっては振って沸いた如くの良縁である。葉月を密かに慕う真田家奥用心役・望月操は身を引く覚悟を固め、正月を郷里・松代で我が子清太郎と過ごすべく、江戸を旅立とうとしていた。しかし、葉月に邪悪な魔の手が忍び寄る。急を知った操は、葉月の危難を救うため、知恵の糸車を回し始めた…。「真田の智恵松」、望月操の冴え渡る活躍を描く好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
藤村与一郎[フジムラヨイチロウ]
1957年、東京生まれ。ニューヨーク大学大学院卒業。米国滞在中に江戸文化への憧れを強く最認識し、時代小説家となることを決意。菊池寛作家育成会で修行の後、2009年、作家デビュー。2010年、『鮫巻き直四郎役人狩り』(学研M文庫)で第16回歴史群像大賞「最優秀賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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