内容説明
照降町自身番書役の喜三次に国許の兄から定六(速達便)で文が届いた。三年前に嫡男が十歳の若さで病死。自分も病の床に臥し、命永くないことを覚悟している―このままでは生田家が…。兄の煩悶している姿が手に取るようにわかる。さらに、兄の訃報の文に接し、武士を捨て町人として生きる喜三次の胸が千々に乱れる。十年ぶりに瀬戸内の懐かしい故郷に旅立つのだが…。好評シリーズ第五弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業。画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。1998年「もぐら」で第16回大阪女性文芸賞佳作。2000年「母の背中」で第34回北日本文学賞選奨。02年『蘇鉄のひと玉蘊』が第2回中・近世文学大賞候補作となる。03年「小日向源吾の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ケイプ
9
照降町自身番シリーズも第五弾、これでおしまいかな。喜三次もやっと気持ちの整理ができたようです。周りがあれこれ言っても頭ではわかっていることでも、でも自分で納得できないうちはね。。。それまでには時間が必要だったのでしょう。次は髪結い床、猫字屋シリーズで照降町を読んでいきます。2014/09/12
たーくん
6
照降町自身番書役の喜三次に国許の兄から定六(速達便)で文が届いた。三年前に嫡男が十歳の若さで病死。自分も病の床に臥し、命永くないことを覚悟している―このままでは生田家が…。兄の煩悶している姿が手に取るようにわかる。さらに、兄の訃報の文に接し、武士を捨て町人として生きる喜三次の胸が千々に乱れる。十年ぶりに瀬戸内の懐かしい故郷に旅立つのだが…。好評シリーズ第五弾。 2017/08/07
baba
4
シリーズ5冊目。いよいよ大楕円。照降町の人々の日常は変わらずですが、喜三治は国許から知らせが届き、急展開に話はまとまりました。おゆきも待ったかいがありました。人々の幸せを念じるおてるが良い。 2014/07/12
Reiko 🍀
1
図書館本。ほんとに主人公が活躍しない。でも皆それぞれ幸せを掴む。2017/11/26
kan143
1
ようやく喜三次の腹も固まってってことで、人情話としては悪くないのだけどやっぱり言葉の使い方に違和感が。一方で思いっきり江戸言葉を使っているのに、会話の中で「愛」だのなんだのって言葉が出てきちゃうのはどうもね2013/04/23




