内容説明
羽州久保山藩の下級藩士、小西源八郎は、江戸の国家老に八日以内に手紙を届けよという密命を受ける。天保の大飢饉による藩札の発行を巡り、藩は推進派と反対派に二分されていたが、命令を拒むことなどできない源八郎は、江戸へと走った。しかし、反対派に邪魔をされ、手紙を渡すことができず、源八郎の命を救った夜鷹のおつるまで殺されてしまう。怒りに駆られた源八郎はおつるの復讐を遂げて脱藩し、「よろず請負人」としておつるの娘、おはつと江戸の裏長屋で生きていく。
著者等紹介
松本茂樹[マツモトシゲキ]
1944年生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。『孤狼江戸を奔る 半次血風控』で時代小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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