内容説明
八代将軍吉宗治世の享保十六年の初秋、神田三河町で火の手があがった。町火消しがかけつけたが、纏もちが屋根から転落死した。破れ寺、延命寺の貧乏僧、俊傑は転落死した纏もちが近所の長屋の住人の弟であり、しかも同様の転落死が相次いでいることから、寺の居候の浪人、左馬桐八郎とこの事件の解明に乗り出す。しかし、その謎が残されたまま次々と江戸中が大騒ぎする怪事件がおきていく…。驚愕の陰謀とそこに蠢く悪との凄まじい闘いを描く、渾身の力作。
著者等紹介
二宮隆雄[ニノミヤタカオ]
1946年愛知県生まれ。立教大学卒業。日本を代表するヨットマンとして活躍(全日本選手権優勝17回)の後、1990年に「疾風伝」で小説現代新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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