内容説明
朝もやの立つ神田川の柳原土手で男の土佐衛門が上がった。下級幕医の戸田玄庵の見立てでは単なる溺死であったが、南町奉行の筒井政憲の実兄久世左馬介は、男の足の裏が黄ばんでいることに疑念を抱く。そしてほどなくもう一体の土左衛門が…。放蕩無頼の父と、南町奉行所の内与力である一本気な倅が鋭い洞察力と絶妙な間合いで事件を解決に導いていく書下ろし爽快時代小説。
著者等紹介
藍川慶次郎[アイカワケイジロウ]
新潟生まれ。著書に、「そぞろ宗兵衛江戸暦」シリーズ、「薬研堀小町事件帖」シリーズなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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