内容説明
北町奉行所定町廻り同心・神岡冬右衛門の養子となり、義父の役目を踏襲した茂平。新米同心として精進していたある日、蔵前の両替商が蕨の松太郎一味に襲われ、一万両が奪われた。松太郎は南町奉行所が十年追っていた賊ゆえに、南町も乗り出し、南北奉行所は一触即発の状態になっていく。そんな折、茂平の天真爛漫な性格と、なにものにも囚われない自由な気質が両奉行所を動かし、南北合同体制が敷かれた。探索には加わらない茂平だったが、道場帰りに彼を襲った無頼漢から松太郎のことが漏れてきた。茂平は老練な岡っ引きと盟友の力を借り、松太郎を追い詰めていく。書下ろし長篇人情時代小説。
著者等紹介
笠岡治次[カサオカハルジ]
愛知県生まれ。大学卒業後、歴史関連の編集者を続けながら、時代漫画、映像作品のシナリオ、演劇脚本などを執筆。架空戦記で作家デビューを飾り、以後の作品は、ミステリー、ホラーと幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蕭白
5
読み心地の良いシリーズです。2017/03/19
M2
2
巻を重ねるごとにどんどん面白くなっていく感じ。特に剣術対抗試合の話が面白かった。南北奉行所が協力しあうようになっていく課程も好き。ただ捕縛場面を茂平一人が全部持っていったのはちょっと不満。あそこは倉林・下田両名の活躍をもっと見たかったな。トキちゃんが相変わらず健気で可愛い。茂平も新吉の男らしさをもっと見習ってほしいけど、シリーズ物としてはここで2人の仲が進展しすぎると今後の展開に困るのかも。2016/02/11
蕭白
2
期待した2作目。期待通りでした。2009/07/23
すぴか
0
第三弾2013/02/24