内容説明
居留地に住む交易商の屋敷に出写しに行った写真師の清伍は異人に寄り添う見目形の良い優しげな娘に心惹かれる。数日後、写真を届けに再びその屋敷を訪れた清伍は主の異人が死んだと聞かされる。しかも港崎から来たというあの娘に殺人の嫌疑が掛けられているという。清伍はこれまで何度か事件の解決に手を貸したことのある神奈川奉行同心・江上一馬に事件の成り行きを尋ね自ら真相解明に奔走する―。横浜の情緒と人情味溢れる時代連作シリーズ。
著者等紹介
乾荘次郎[イヌイソウジロウ]
1948年徳島市生まれ。1970年早稲田大学第一文学部中退。フリーライター、映画評論、農業をテーマにしたルポルタージュなどの仕事のかたわら、小説誌に作品を発表。1998年に第6回松本清張賞で最終選考に残り、高い評価を受ける。「孤愁の鬼」で時代作家としてデビュー
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