内容説明
夫の暴力に苛まれる五十両で買われた女、若い女に走った夫を許しきれない女、奸計にはまった自分を庇い、島送りになった男を慕う女、不義の疑いをかけられ自ら命を絶とうとした女―。深川にある駆け込み寺『慶光寺』の門前で縁切り御用をつとめる『橘屋』の女主人お登勢と素浪人塙十四郎が、事件の奥底にひそむ真実を裁いてゆく。男と女の恋模様を色彩鮮やかな筆致で紡ぎだす書下ろし時代小説。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身。現在、脚本家として活躍中
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感想・レビュー
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ろば
29
初の作家さんでした。勧善懲悪の典型ですね。シリーズものだし、次もきっと読むだろうとは思います。自分的には70点くらいかな。2015/12/31
ケイプ
16
深川にある駆け込み寺『慶光寺』の門前、そこに御用宿『橘屋』があります。いろいろな理由で慶光寺に駆け込む女たちを救うため、橘屋の主人お登勢と浪人の十四郎が力を合わせます。この先二人には何かありますよね、きっと。その過程も気になります。2016/09/27
たーくん
8
自らの藩が取り潰しとなり浪人となった塙十四郎。生計を立てるのに苦労する十四郎は、ある日、襲われていた元幕閣の大物を助けたことをきっかけに、縁切り寺「慶光寺」の御用宿「橘屋」に雇われる。さまざまな悩みや問題を抱えて駆けこんでくる哀しき女たちを救うため、十四郎と橘屋の女将・お登勢たちが奔走する。著者の代表シリーズ。2021/11/23
RED FOX
8
著者初読み。駆け込み寺のトラブルバスター十四郎サン、カッコいい。宿の女将もカッコいい。甘すぎず苦すぎず、あっという間に面白く読めました。2019/05/25
いづいづ
7
初めての作家さん。面白いシリーズをまた見つけてしまいました。けっこう続いているみたいなのでゆっくり読んで行きたいと思います。2016/02/05
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