内容説明
薩摩藩士の南雲と弓削の二人が、永倉哲之進なる男と間違われて、若侍二人と四人の浪人に襲われた。南雲と瓜二つの永倉は、信濃国小諸藩士で徒目付だった。永倉は、国元で起きた偽金事件の探索のため、三カ月前から江戸の下屋敷に出張ってきていたのだ。薩摩藩から捨て扶持を貰い、南町奉行の知遇を得て、探索にも加わる旭陽之助は、南雲と弓削の両士から、事の次第を聞きおよび、事件の謎を解くべく信州小諸城下へと向かう。旅路で襲い来る刺客の斬撃を潜りぬけ、陽之助は事件の核心へと迫る…。痛快無類。示現流シリーズ第四作。
著者等紹介
宮城賢秀［ミヤギケンシュウ］
昭和２１年４月中華民国台湾省高雄市生まれ。神原中学校（沖縄県那覇市）卒業後、十余種の職に就き、現在、文筆業。日本文芸家クラブ理事
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