内容説明
明石町の海岸に殺された土佐衛門が上がった。野次馬に交じって、これを眺めていたのが南町奉行の後ろ盾を得て捕り物にも関わる示現流の使い手、旭陽之助だった。この野次馬の中から編笠姿の三人の武士が、鉄砲州にある奥平の屋敷に入った。殺された男は、奥平家の領地豊前国宇佐郡赤尾村の者で、運上冥加金(増税)で苦しむ実態の直訴に、三人で江戸へ上ったのだった。事の真相を探り下手人捕縛のため、陽之助の剣が江戸を奔る。痛快無類の示現流シリーズ第二弾。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
昭和21年4月中華民国台湾省高雄市生まれ。神原中学校(沖縄県那覇市)卒業後、十余種の職に就き、現在、文筆業。日本文芸家クラブ理事
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