内容説明
商家の若妻に迎えられた貧乏長屋の“おみよ”は間男するのが大好きな天真爛漫な女で二度までも三行半を出されて出もどっていた。そこへ三度目の縁談が舞い込む。相手は通人を自認する札差だったが“おみよ”は満足せず堂々と間男を。しかし亭主はいっこうに動ぜずしまいには…。表題作の「間男三昧」ほか男子禁制の奥向で女だけの芝居をする“お狂言師”たちの秘戯の実態を赤裸々に描く連作など知られざる江戸性事情とは。
著者等紹介
小松重男[コマツシゲオ]
1931年、新潟市生まれ。鎌倉アカデミア演劇科卒。松竹大船撮影所、前進座文芸演出部、新協劇団演出部を経て、1977年「年季奉公」で第51回オール読物新人賞を受賞、作家活動に入る
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