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出版社内容情報
内容説明
彼らの曲は、当時の何を歌っていたのか。今の何を歌っているのか。そして大人になった僕らに、何を突きつけるのか。令和の今、あらためて読み解く。
目次
第1章 1985 1989(『1985』;『終わらない歌』;『リンダリンダ』 ほか)
第2章 1990 1995(『情熱の薔薇』;『イメージ』;『殺しのライセンス』/『首つり台から』 ほか)
終章 令和のブルーハーツ論(いでよ、令和のブルーハーツ!)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
34
2024年刊。名声を得たものには「なんぼのもんじゃ」で接する。それでも乗り越えてくれば自分にとって本物だ。私にはブルーハーツに対する懐かしさは無い(その頃は会社で窒息してた)。従って感傷も無い。でも今の自分にとっては本物。著者の言う「捻くれない、開かれたセンス」と、甲本ヒロトの生身でぶち当たる姿勢が好きだ。読者は覚悟を促される。「あの頃からまるで変わってしまった自分」と「あの頃からまるで変わっていない日本」の両方を思い知らされると。本書は著者の面倒くさい素の気持ち、甲本に通じる敬意と優しさで書かれている。2025/03/12
kj54
2
出会って37年、ブルーハーツについて考え来た時間は人後に落ちないつもりだ。基礎的な音楽理論もわからないから、その点は「なるほどそうなのかな」と思うだけだ。解釈の違い(「ルーレット」はそうじゃねえだろ)はあれど、全体として納得のいく、楽しい本だった。そしてそう「夜の盗賊団」はメロディも歌詞も素晴らしい曲だが、最後の2人の掛け合いと、シャウトが肝なのだ。なぜか忘れていた。2024/12/19
Yasu
2
著者本人は真ん中のつもりだがかなり左から書かれているという。サヨクにありがちな自分は真ん中と思い込んでいる著者の本。ブルーハーツを聴いていた当時の価値観をアップデートできずに書かれている。青木理を引いているのもわかりやすい。ただ納得できることもあり、今のミュージシャンにはブルーハーツのような歌詞が書けないのではないかという点。おそらくは今の歌詞は具体的であって主体的でありすぎるからなのだろうと。この本を読む前に一通りブルーハーツを聴き直してみた。良い機会を与えてもらったことには感謝したい。2024/12/03
tenorsox
1
BHの名作の数々を、主に歌詞に焦点を当てて&大人になって色んな見識を身につけた上で振り返る。 彼らの歌詞はよく「ストレートな」と評されるが、字面はわかりやすいが実は~という側面を上手に&ユニークに解説していて最後まで楽しい。マニアによる後講釈や深読み(春樹やビートルズに多い)は正直好きではないのだが、この人のはいつも微笑ましく思えてしまうのが不思議。 その他、清志郎との類似性は目から鱗だったし、近年の「頑張ろう系J-POP(ネーミング自体も相当な揶揄)」に対し「教養のなさ」とまで踏み込んだ勇気も称えたい。2025/04/08
キュー
0
歌詞の解釈とか聴いた人それぞれでいいっていうのはまぁそうだよなぁと。『チェルノブイリ』もそうだけど他のアーティストでもナイーブな内容な曲はインディーズで発売って他にも良くあったなぁなんて思い出した。最近はそういうのはあんまり聞かないし色々と大人しくなってるのかな。この本もスージーさんの解釈は大体面白く読めたけどそうは思わないなぁというのも有りつつ読んで良かったとも思ったけど昔語りな部分だけノイズになってた気はした(笑)。チェインギャングの元ネタとか知らなかったので勉強になった部分もあって良かった。2025/03/27
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