内容説明
いつもそばにいる家族。自分のことを一番わかってくれているはずの家族。なのに、「家族といると疲れる」「家に居るのが辛い」。そんな人が増えています。実は、増加傾向にあるHSP(とても敏感で繊細な人)の気質を持つ人たちの多くが、こうした家族問題に関係しているとしたら…。脳科学の視点を交え解き明かす、家族関係がうまくいかない原因とその対処法。
目次
第1章 家族問題とHSP増加の関係―家族間のあつれき・すれ違いはなぜ起こる?
第2章 「とても敏感で繊細な人」は誰?―家族内のHSP(HSC)チェック
第3章 HSPは家族内で共振し、うつる―ひきこもり、登校・出社拒否はHSPへの認識不足から起こる
第4章 家族に振り回されないために必要なこと―家族幻想を捨てる
第5章 男女間のHSP問題―HSPの夫婦・恋愛事情
第6章 家庭内イライラを解消する方法
第7章 家族が伸ばすHSPの才能―親はどの程度子どもの才能に関与できるのか?
著者等紹介
高田明和[タカダアキカズ]
浜松医科大学名誉教授。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さくらっこ
30
HSP(Highly Sensitive Personとても敏感で繊細な人)という気質があることを少し前に知った。チェックリストを見ると自分に当てはまることが多い。年齢と共に図々しくなってきた面はあるが、騒音が気になるなどの傾向は変わらない。この本ではそんな自分のトリセツがまとめられている。まずは他人との間に結界を作ることが重要とのこと。そして家族間ではさらに「自分軸」を作り、自分が快適に過ごせる方法をさぐる。HSPならではの良さは、そこから発揮されるらしい。因みに作家にはHSP気質の人が多いそうだ。2022/12/17
シュウヘイ
4
HSPはその人の気質 無理に直す必要はない、と言うか直せない 自分の事を理解して暮らしやすくするためのヒントが書かれている2022/10/12
ぽんぽこ
2
母が明らかにHSPでギスギスしがちだったので読了。思い返せば周りの発達障害を持つ人たちはHSP持ちの人が多かっまあ気がします。HSPの利点だけでなく、HSPならではの問題への解決法も書かれていてとても勉強になりました。読みながら、私も気質の欠片がありそうかな?と思ったり。そのように自認できたのが、この本を読んで一番の収穫かもしれません。2025/01/02