出版社内容情報
コロナ禍で世の中全体が、広い意味での「ひきこもり」になっている。一方でHSPは、人間関係に過敏なゆ
え、元々「ひきこもり的性質」を持つ。本書は広義・狭義両方の「ひきこもり」を、HSPと比較しながら脳科
学的に説明。さらに、アフターコロナでも継続されるであろう「ひきこもりの時代」をにらみ、それは必ずし
も悪いことではなく、むしろメリットがあると「ひきこもりとHSPの時代」を広い視野で前向きに捉える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
17
いわゆる繊細さん=HSPは炭鉱のカナリア(危険を察知して坑夫に知らせる)と呼ばれ、現代に警鐘を鳴らす存在だともいわれる。価値を生むこと、役に立つことのみに傾倒し、役に立たないことは存在価値がないと決めつける。嫌な雰囲気、ポジショントーク。そんな社会に対して抱える違和感。ひきこもりは『そうした社会は安全ではない』という無意識の表れなのでは。本書は成長の前段階として自主的にひきこもることを推奨する。ひとりで過ごすまとまった時間、それは自分と向き合い、社会とどう向き合っていくかを真面目に考える時間。2021/11/13
晴久
10
サブタイトルから、HSPにオススメなソロ活の紹介してくれるのかと手に取ったら、全然違った笑 正直、私もひきこもりの経験がある。だから、当事者がどんなに苦しいかは分かるつもりだから、ひきこもりを責めないでくれる本書は救いになるかもしれない。今の私には必要無い本だったけど。HSPという気質は、一旦、ひとりになる時間が必要になるし、社会復帰する場合も結構あることは本当にそのとおりで、だから、あきらめないで見守ってあげて欲しいし、いざとなったら生活保護あるから、親御さんは悲観しすぎないで欲しいと思った。2022/10/06
きゃる
8
うーん、これは…、20歳前半までで経済に余裕がある両親をもつ子供にはいいかもしれない。人生には一時期、自分を見直す為に引きこもるのもいいよね、とはいうものの、経済的困窮が鬱を引き起こす関係性を無視しては語れないと私は考えるので、単身、貧困、引きこもりでは話にならない。例にあげられるのは元々富裕層の引きこもり可や、若年時代にひきこもり、才能開花した一部の成功者なので、参考にするには特別視するな、と言われても無理。とは言え、引きこもりへのエール本ではあるかな2024/10/04
しげ
5
敏感で繊細で疲れやすい人は、意識的に「ひとりの時間」を作って、自分自身を癒やしましょうね、というお話でした。2022/02/20
M2
5
数あるHSPの中でも良心的な本。スピリチュアル過ぎず、やたら著書の体験談ばかりでもなく読みやすい。2022/02/07