内容説明
マイホームを手に入れようという人たちの念頭にあるのは、じつは「子育て」です。購入動機で一番大きいのは、なにより「子育て」ではないでしょうか。この本は子供部屋について考えることがテーマです。そしてどんな子供部屋が子の成長にはいいのかを探ろうというものです。
目次
第1章 子供部屋は日本の不思議空間
第2章 新しい子供部屋が生まれている
第3章 子供部屋への不安を探る
第4章 欧米流の子供部屋にもヒントがある
第5章 子供は子供部屋を好きなのだろうか
第6章 子供部屋がもつ「力」
第7章 子供が好きになる部屋
図録 編集部監修 子供を伸ばす間取りコレクション
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
1955年福岡市生まれ。1992年、『運転士』で芥川賞受賞。その後、小説創作とともにノンフィクションも手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かになお
6
欧米と日本の子どもの寝かしつけ方や自立性のはぐくみ方は考え方や風土が違うので一概にどちらが良いとか決められないし、決めなくてもよいのでは(私は日本のやり方に一票。川の字とか)子どもは個室をもらえて夫婦は2人で1部屋というのはなんか不公平なような。だってお金出してるの親だし、夫婦で寝なきゃいけない意味とかないし。とは言っても、一応子供部屋は確保しておいて、リビングとかで勉強させるのがいいかなと思ってる。2017/05/29
Humbaba
5
子どもにとって様々な者の手本となるのは親である。だからこそ親は自分たちが見られているということを意識しておく必要がある。子どものことを想って行動することは無論悪いことではないし、生まれてすぐは子どもが中心になるのも避けられない。しかしずっとそのような生活が続くのは、子どもにとっても親にとっても健全ではない。2017/04/18
はる
4
正直に言えば、言いたいことは何なのか分かりづらく、結論は主観であるような気がして・・。現代子どもたちのとらえも大雑把でよくわかってない上に、そこから結論を導き出されても、あまり納得できないような。2017/05/25
ぺーはーせぶん
2
思索にふける時間が必要であるから。子離れの一環であり、親とともに寝るのは狭い住宅事情の上に成る文化。うむ。子供を人として認める視点が必要だな。2023/03/07
かんりく
2
日本における子供部屋の変遷は面白かったが、著者の主張が極端すぎて、うーん、と思うことが多かった。川の字で寝るのも悪くないと思うけど。。。 子供部屋の空洞化→子供部屋の滞在時間を増やそうという発想もなんだか。空洞化についてもう少し考察があったら良かったかな。2018/05/10