内容説明
まさかの「黒田復帰」によって、待ちわびた優勝に向けて盛り上がりを見せるカープファン。市民球団としてのスタート、資金不足の苦難の時代を経て悲願の初優勝、そして黄金期の到来とその後の長い低迷。少年時代にローカル色満載のラジオ放送を通じてカープファンになった著者が取材し続けた選手、監督、コーチらの貴重な証言を交えて贈る、広島カープ論の決定版!金石昭人、小早川毅彦、西山秀二による思い溢れる座談会も収載!
目次
第1章 黒田復帰とカープ女子(カープファンは“特別”なのか?;カープ女子を惹きつけるもの ほか)
第2章 カープ野球とは何か(カープ野球は広商野球?;カープ野球は時代ごとに変わる ほか)
第3章 知られざる“伝説”の裏側(“完全試合男”外木場伝説;“キックの宮さん”伝説 ほか)
第4章 最強!?歴代ベストナイン(歴代ベストナイン;歴代外国人ベストナイン)
第5章 スペシャル座談会「俺たちのカープ」―出席者/金石昭人・小早川毅彦・西山秀二(黒田復帰への思い;日本でも“バックドア”は大丈夫 ほか)
著者等紹介
二宮清純[ニノミヤセイジュン]
1960年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経て、フリーランスのスポーツジャーナリストとして活躍。現在、株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バーバラ
6
一度読んでみたかった二宮さんの本なので買いましたが、これは当たりでした。前半は黒田を中心とした今年のカープの展望などが書かれていますが、大半を占めるのは初優勝から黄金期の頃のカープと選手達のことで、外木場、山本浩二、衣笠、江夏、高橋慶彦、津田、北別府等々往年のスター達が大勢登場する、古くからのファン垂涎の内容です。だから若いファンはこの本の中身の濃さがピンとこないかも。歴代カープ選手ベストナインは納得のチョイスでした。最後の小早川、西山、金石三氏によるトークも彼らが現役時代の裏話満載で面白かったです。2015/07/23
ココアにんにく
4
阪神ファンなのですが、広島の強さの根拠を知りたくて読みました。広島関係の本は阪神以外では一番読んでます。2015年出版。この年は広島4位でしたが翌年の優勝を予感させる強さがありました。キクマル2人だけでなく鈴木選手もこの年ぐらいから活躍してますね。現役の選手のことばかりでなく、歴史も知ることができた。有名な樽募金、赤ヘル誕生、山本衣笠、江夏21球、津田さんのすごさ。球団としての歴史の積み重ねがしっかりある。最後の座談会も楽しかった。甲子園で黄色と赤が混じるスタンドの色が一番きれい。カープ戦が楽しみです。2017/07/05
復活!! あくびちゃん!
4
プロ野球開幕前は「絶対今年は広島カープ優勝!」と盛り上がっていたが、その頃に企画された本なのだろう。今となっては…。いやいや、まだチャンスは十分にあります。頑張ってください。ちなみに、この著者らしい視点での評論は、この本にも生きています。私は広島カープファンではありません(!)が、面白く読まさせて頂きました(笑)。2015/06/26
funkypunkyempty
3
★★★★ 緒方監督になったばかりの頃の1冊。二宮清純の本は安定して★4.0ぐらいは叩き出してくれるので安心して読める。ルーツ監督が15試合しか采配ふるってなかったのは知らなかった。しかしこの15試合が当時の広島を変えたとは・・・面白かった。2021/09/18
吉美駿一郎
1
外国人バッターがボール球を振るのをみて、あるピッチャーは「そういう性格なんだろう」と考えるのではなく、「契約には四球のインセンティブがないのだろう」と考えたって話がすばらしかった。性格って言葉は自分にはわからないことを説明してくれるような気がして、ついつい多用してしまうけれど、別の仮説だって立てられることを思い出させてくれる、すぐれた挿話だ。2017/07/26