廣済堂新書
現代ジャズ解体新書―村上春樹とウィントン・マルサリス

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784331518434
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0295

内容説明

1980年代のウィントン・マルサリスの登場以降、「つまらなくなった」と言われてきたジャズ。評論家が無口になる中で作家・村上春樹は『誰がジャズを殺したか』の一文で、現代ジャズへのとまどいを綴った。果たして本当にジャズは死んだのか?そもそも流布されてきた「ジャズの歴史」は本当にジャズの歴史なのか?ジャズ評論の第一人者が、ジャズの今日的な捉え方を模索した力作。

目次

第1章 『彼らはスウィングするためにやってきた』の「彼ら」とは誰なのか
第2章 村上春樹の現代ジャズ論『誰がジャズを殺したか』を考える
第3章 ぼくたちは「ジャズの歴史」から何を学び、何を学ばなかったのだろう
第4章 ジャズ再構築としての「ビバップ/新伝承派/ヒップホップ・ジャズ」
第5章 スタンダード・タイム(標準時)なき時代のジャズの現在と未来
第6章 ジャズの未来はどっちだ!?対談:中山康樹×柳樂光隆

著者等紹介

中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。少年時代に聴いたビートルズや洋楽がきっかけでロック、ポップス、ジャズのファンになり、その後、ジャズ専門誌『スイングジャーナル』の編集長や制作プロデューサーを経て現在は音楽評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

28
この人がマイルスのあと、ウィントンしか興味を持てなくて、つまらないつまらないというてるのはわかった。つまらないけど聴く価値があるのはウィントンだけと思っているのもわかった。現代ジャズといいながら話題の大半は四半世紀前の音楽です。最後の対談は、まあ面白いけど、新書なんでも評論家の中山と、店頭媒体評論家の柳楽の対戦で、一見中山の圧勝だけど再読すればええ勝負している。まあ、中山の土俵だから。。。この本を読んだらグラスパーとかエスぺランサあたりはぜーたいに聴こうと思わないだろうけど。それはつまらない話ですな2014/07/08

バトルランナ-

16
で、結局、何を聴けばいいの?コメントしてる人がみんな対談を評価しているが自分は全く分からなかった!斜め読みでした!エスペランザはCD買ったけどよく分からないし、ピアノから入れって言うのはちょっとわかる気がした!グルダとかでもいいですか?ロック、クラッシックでの感動。ジャズで味わえる日が死ぬ前に来るのかな?5点満点で3.8点。2014/09/04

Decoy

2
ジャズというジャンルの衰退が、痛々しいほどに伝わってくる。真っ当な評論家の不在(不足)が、衰退に拍車を掛けているのではないか? 巻末の対談は非常に面白いが、出発点や得意ジャンルが異なると、評論家同士でも微妙に話が噛み合わないということを、証明してしまっているような気も…。2014/07/28

72ki

2
「ジャズの未来はどっちだ!? 対談:中山康樹×柳樂光隆」がとても良かった。この対談だけで1冊というのも読んでみたい。2014/07/07

明石です

1
ジャブが「死んだ」後の時代、つまり現代のジャズについて知るには良い本でした。相変わらず持論押しの強い中山さんの筆致ですが、なにしろ文章のリズムが達者なので最後まで飽きずに読めた。2021/06/16

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