内容説明
日本のファストフードの歴史を探り、今を味わう。一杯のどんぶりに映る大衆そば・立ち食いそばの小宇宙。東京を中心とした100軒の名店をマップ・写真つきで紹介。
目次
序章 大衆そば?立ち食いそば?(「大衆そば」の定義;椅子があるのになぜ「立ち食い」なのか? ほか)
第1章 庶民の味方、その誕生と変遷(立ち食いそばのルーツ;基礎ができた明治時代 ほか)
第2章 大衆・立ち食い考現学(記憶に残る昭和の名店;系統別分類12種 ほか)
第3章 早い、うまい、毎日食べたい62店(神田「神田そば」;馬喰町「そば千」 ほか)
第4章 メニュー・製法にこだわりを持つ32店(神田「めんや」;水道橋「とんがらし」 ほか)
第5章 大衆そばを超える6店(三越前他「そばよし」;人形町「堀留屋」 ほか)
著者等紹介
坂崎仁紀[サカザキヨシノリ]
1959年、神奈川県生まれ。大衆そば・立ち食いそば研究家。コラムニスト。東京理科大学薬学部卒。薬剤師資格を持ち、医療関係の出版・医療IT関係の業務を行う。その傍ら平日の昼は35年以上、大衆そば・立ち食いそばを食べ歩き、情報を収集・記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
57
文章で読ませる形式の立ち食いそばの本、著者のそばに対する愛を深く感じます。①とはいえカラー写真とかは皆無、完全にマニア向けです。②掲載されているお店が家や会社の近くにあってまだ営業しているならすぐに行くべしです、どんどん閉店していってますので。③チェーン店でも充分美味しいのですがやはりこだわりのある個人店を応援したくなります。点数75/100→内容は濃いのですが、これにお蕎麦の写真がカラーで付いていたらもっと良かったというのが正直な感想です。2021/05/18
じょんじょん
50
大衆立ち食いソバ店の紹介。蕎麦好きの自分にはうれし楽しの一冊。レギュラーが500円以上やテーブルのある店は除外といったこだわりの立ち食いソバBOOKです。もちろん、自分は手打ち本格派の蕎麦も大好きだし、そういったお蕎麦屋さんでの蕎麦前から日本酒が好きにもなったし、日本酒の知見も拡がりました。一方で究極のファーストフードの立ち食いソバは小腹空き、時間なしの際の力強い味方です。しかし、立ち食いソバ店がこんなにつゆにごだわっているとは目から鱗でした。紹介されたお店には既訪店もあり、とっても楽しかったです^^2018/06/13
佳音
43
著者の立ち食い蕎麦愛が伝わってくる。だけど某芸人みたいなうんちくくさくない。各店のウリを示すのは、当たり前。商売人の苦労、努力、こだわりがしっかり読者に伝わってくる。とりわけ私が注目したのは、紹介された各店を使う客の様子がわかることだ。客からうかがえるその店の良さを著者がうまく引き出しているところが心地良い。2014/04/03
ホークス
25
首都圏の立ち食いそば店(著者の言うファスト系そば店)の現状を店紹介中心にレポートする。残念ながら個人店は急速に減っているらしい。薄利多売を個人でやるのは大変だし、家族や場所等の条件がうまく合わないと続かないだろう。それでも新しいアイデアだったり、高い志や信念で支持者を得ている店はある。メニューが限られる分野だが、著者は愛情溢れる目線で、丁寧に店ごとの個性と美味しさを説明していて、嬉しくなった。天ぷらが美味しそうな「とんがらし」、チーズそば等オリジナル感が魅力の「よもだそば」等、是非行ってみたい。2016/05/08
緋莢
19
昨年読んだ平松洋子『そばですよ』に、この本が出てきて、興味を惹かれて手に取りました。<薬剤師資格を持ち、医療関係の出版・医療IT関係の業務を行う。その傍ら平日の昼は35年以上、大衆そば・立ち食いそばを食べ歩き>(著者紹介より)そんな著者が立ち食いそばの誕生と変遷、門前系、工場地帯系、娯楽系などの系統別分類をあげたり、東京近郊のお店100店舗を紹介しています(100店舗紹介がメイン)。いかげそ天そばは勿論、半ライスにいかげそをのせ、つゆを少々かけての「いかげそ丼」も楽しめる「六文そば」や(続く2020/05/16
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