内容説明
アクロバティックなパフォーマンスで人気沸騰中の少女アイドル・ユニット「ももいろクローバーZ」。中年男性がライブで涙するなど、そのファン層はこれまでになく多岐にわたる。何がこれほどまでに心を揺さぶるのか。私たちはなぜそれに癒されるのか。みずからも熱烈なファンである50代の美学研究者が、その秘密に果敢に挑む。
目次
はじめに 変幻自在のファンタジー
第1章 エビぞり少女―身体という基軸
第2章 Zコースター―歴史の高速ハイブリッド化
第3章 変顔のフラガール―戦闘、近さ、ユモレスク
第4章 ももクロと日本―救済としての少女
おわりに 新たなる壁=夢に向かって
著者等紹介
安西信一[アンザイシンイチ]
1960年生まれ。東京大学文学部・大学院人文社会系研究科准教授(美学芸術学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
40
やたらこう評価が高いのでCD聞いてみたが、よくわかんなかった。これなら東京女子流かESPECIAのほうがよかったけど、ライブみないとよくわかんないのかもしれませんが、もうすぐ50のおっちゃんはなかなかいけないよ、やっぱり。2014/08/16
maito/まいと
12
会社の先輩の紹介で、滅多に読まない本に手を出した(笑)前の本なので、本発売当時の著者のももクロ衝撃がイマイチ理解できないのだけど、考えてみたらももクロって型破りだよなあ。表だって堂々と、中高年がアイドルファン(オタク)を公言できる雰囲気を作り上げた、その魅力とファンとの関係作りは、きちんと見ていく必要があるのかもしれない。そういう意味ではももクロへの見方が変わる一冊だ。2017/08/02
rikako
9
東大の准教授である著者。頭脳明晰なことは容易に想像がつくわけだが・・・。そのような方が(こういってはナンだけど)たかがアイドルについて「美学」とまで言って一冊の本を書く。私としてはそれが「わけのわからなさ」であり、この本を手に取ったわけだが・・・・。どんだけ風呂敷広げちゃうのかと思ったら・・・・(笑)。ももクロについてある程度知識のある方の方が楽しめると思いますが、全く知識のない私はyoutube観ながら楽しみました。2013/06/11
0607xxx
9
タイトルの「わけのわからなさ」の魅力を真面目に分析した著書で、気付かされる事も多々ありました。インテリ層にまで、広まっているのには驚き、今後もこういった、ももクロの著書が増える様に思います。2013/05/17
Kentaro
7
観衆も全身全霊でノリまくり、楽しむ。少女達とファンが、歌とダンスを介して、一体となる。奇跡とさえ呼びたくなる現場。笑いもふんだんに盛り込まれ、そして、再び、歌、歌、歌、ダンス、ダンス、ダンス。曲が終わると、深々と、長々と、今時の若者とは思えない礼儀正しいお辞儀をする。 長いアンコールの後は、観客、時にメンバー達も涙でグシャグシャになる。 これが、ライブ中心に活動するももクロなのだそうだ。 なぜこんなにもファンに受け入れられるのか、自らも熱烈なファンである著者が解説する。2018/09/28