内容説明
フランスのベストセラー作家が『アメリ』ファンに贈る日常の小さな奇蹟。
目次
(幸福はもろい…)
スリラー
イギリスの二十日鼠の性について
室内
シャポンヴァル小学校の新入生
シジフォスの幸福
11月のブリュージュ
しかし誰かがやってきた…
幸福の画家たち
旅人〔ほか〕
著者等紹介
ドレルム,フィリップ[ドレルム,フィリップ][Delerm,Philippe]
1950年生まれ。中学校教師としてサッカー、演劇などを指導しながら執筆活動にいそしむ。『ビールの最初の一口とその他のささやかな楽しみ』(1997)が大ベストセラーになり、以後、彼の書くものはベストセラーの常連になる。日常のそれとない、ささやかなものへのやさしい眼差しは彼の独壇場。他の何人かの作家とともに、「小事物派」という呼称さえある。しかし、ノルマンディーの田園地帯に住みながら、実は本質的に「都市の作家」であるというところが、彼の人気の秘密であり、ユニークなところ
山本光久[ヤマモトミツヒサ]
1950年神奈川県横須賀生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。日本読書新聞、思潮社などを経て、現在フリー・エディター、日本ジャーナリスト専門学校講師
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
4
これはエッセイなのかな。何気ない日常が描かれていました。2011/10/04
ロピケ
3
「しあわせ」である状態について、著者の住んでいる18番地からの考察。幼い頃の想い出。人の集まる台所。おいしい食べ物とさまざまな品物でごちゃごちゃしているけれど。ニャンコのヨーグルト。マルティーヌとヴァンサン(よく宿題している…)。それぞれ短い章立てで語られるけれど、なかなかどうして歯が立たなかった所も多い。それでも、すくいとれた中身の豊かなこと。2011/07/28
tm.
0
日々の些細な言動や事象、物たちの中から幸せを垣間見せてもらえた感じ。「幸福であるのは当たり前のことではない。僕にはだた、多くのチャンスがあり、それが通り過ぎる間にそれを名付けたいという願望がある」「スケッチとおしゃべり」2020/02/14