国鉄最後のダイヤ改正―JRスタートへのドキュメント

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  • サイズ A5判/ページ数 337,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784330965079
  • NDC分類 686.7
  • Cコード C0065

内容説明

国鉄からJRへ。分割民営化の大きな変革の中で繰り広げられた、鉄道マン達のドラマ。当時の本社列車課長である著者が、詳細なデータを基に国鉄最後のダイヤ改正をヒューマンタッチで再現する。

目次

第1章 「日本はヨーロッパ大陸か」(国際列車、国境駅の実情調査;路線分割案の検討;国鉄独自案作成チームの発足;現実に直面した分割の道すじ)
第2章 国鉄最後のダイヤ改正(明日が見えるダイヤの作成;ダイヤ改正の構想と実際;初めての新幹線スピードアップ;ダイヤ改正 産みの苦しみ;最後のタイヤ改正の基本原則;姿が見えた新会社のダイヤ;最後のダイヤ改正会議;混乱の中で実施したダイヤ改正)
第3章 ダイヤ改正から新会社スタートまで(分割民営より先行した指令権の分割;輸送に関する会社間協定等の作成;日常の運行管理業務にも必要な会社間協定)
第4章 新会社最初のダイヤ改正(分割民営化後のダイヤ改正はどうなる;最初のダイヤ改正がまとまる)

著者等紹介

進士友貞[シンジトモサダ]
1940年生まれ。1963年東京工業大学理工学部卒。日本国有鉄道入社。新幹線総局運転車両部管理課長。大阪鉄道管理局運転部長。経営計画室計画主幹。運転局列車課長。当時国鉄最後の「昭和61年11月1日ダイヤ改正」を担当。1987年東海旅客鉄道発足と同時に、取締役鉄道事業本部運輸部長に就任。その後、常務取締役安全対策部長、専務取締役技術本部長を歴任。1996年300X試験車で時速443キロの新幹線国内最高速度記録を達成。1999年新幹線メンテナンス東海、代表取締役社長。現在、ジェイアール東海エージェンシー監査役、日本鉄道技術協会顧問、「総合安全調査研究会」座長。シナリオ・センター会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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joyfuton

1
国鉄の分割民営化にあたって、どこを境界の駅にするのか、どうやって会社間の調整を行うのかなどを考え、新会社のダイヤの元となる国鉄最後のダイヤ改正を作っていくために膨大な量の仕事をひたすらこなしていくドキュメンタリー。その一方で、組合問題が起こったり、みんなで温泉旅館に1週間泊まり込んで会議したり、国会議員は日本全体のことではなく自分の出身地のダイヤばかり気にしたり、当時の雰囲気が伝わるエピソードがたくさんあって面白かった。淡々と話が進んでいったが、他にもたくさんのエピソードがあったんだろうなあ。2017/07/22

チャーリイ

0
ダイヤ改正とは輸送体系全体の手直しであるということがわかる。設備保守、人員配置、政治と様々な要素を織り込んで作らなければならない。国鉄時代は大々的なダイヤ改正は設備の変化に伴って行われるものであって、その商品価値に目を向けることは少なかった。分割民営化というショック療法により、担当者任せだったダイヤ編成が、各社の首脳レベルのマターとして扱われていく。今では考えられないような旧体制がどのような経緯で変化していくのかが読み取れて面白かった。組合側の話も読みたい。2016/02/21

mu1059

0
国鉄時代は全国から担当者が温泉宿に集合してダイヤをきめていたそうな。 いまはどうやってるんだろう。2011/03/01

新空调硬座普快卧

0
国鉄改革「宮廷革命」の主流は事務系の本社採用学士様=キャリアであって、技術系本社採用学士は一歩引いたところにいたとか、そういう組織内の力関係が読んでいて面白い。JRの会社間協定について詳述してあり、こんにちのJR体制における輸送計画の前提を読み解くうえでも良い本。2019/10/13

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