交通新聞社新書<br> 競馬と鉄道―あの“競馬場駅”はこうしてできた

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交通新聞社新書
競馬と鉄道―あの“競馬場駅”はこうしてできた

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784330877181
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0265

出版社内容情報

日本の鉄道と近代競馬の深い絆を詳らかにした好著鉄道と同じく近代に輸入され、発展を遂げてきた近代競馬。
じつは、鉄道と密接なつながりがある。当書は、競馬場へ行くために乗り降りする駅を”競馬場駅“と称し、
そのつながりの深さと面白さを、「競馬場駅」をキーワードに繙いてゆく。
なぜ、あそこに駅があるのか? 
あの駅は競馬場駅が起源だった、鉄道ファンも知らない競馬場駅行き専用列車が走っていたなど。
従来の鉄道研究では埋もれていた競馬×鉄道の歴史と歩みを、豊富な資料を交えながら、
アナウンサーらしい軽妙な文書で紹介する。

第1章 日本の鉄道と近代競馬 そのはじまり
第2章 “競馬場駅”はこうしてできた
第3章 競馬場へ!! 観客輸送のライバル合戦
第4章 鉄道会社と競馬 ?その工夫とアイデア? 
第5章 海外の”競馬場駅“ ?日本と似ている駅・似ていない駅?

矢野吉彦[ヤノヨシヒコ]
著・文・その他

内容説明

競馬は、日本の近代スポーツの中で最も古くから鉄道との関わりを保ち続けてきた競技のひとつ。本書では、そのさきがけとなった明治天皇根岸競馬行幸のお召し列車や、全国各地に設けられた“競馬場駅”、競馬観戦用臨時列車など、競馬と鉄道との“深い絆”を示す実話の数々を、豊富な資料をもとにひもといてゆく。また、競馬場を沿線に持つ鉄道会社間の乗客争奪戦や、現在も行われている競馬観戦客輸送の工夫、鉄道会社が関わるレース、さらには海外競馬場のアセクス駅についても、アナウンサーらしい客観的な視点で幅広く紹介する。

目次

第1章 日本の鉄道と近代競馬 そのはじまり(日本初の競馬観戦列車は、お召し列車だった;よく似ている、鉄道と競馬の事始め ほか)
第2章 “競馬場駅”はこうしてできた(“冬の時代”を生き抜いた“競馬場駅”;全国に“競馬場駅”が続々誕生 ほか)
第3章 競馬場へ!!観客輸送のライバル合戦―その激しい闘いの跡を見る(一騎打ち・中山競馬場;一騎打ち・春木競馬場 ほか)
第4章 鉄道会社と競馬―その工夫とアイデア(京王電鉄・東京競馬場;JR東日本・東京競馬場と中山競馬場 ほか)
第5章 海外の“競馬場駅”―日本と似ている駅・似ていない駅(“本家”ダービーの開催場―イギリスエプソムダウンズ競馬場とエプソムダウンズ駅、タッテナムコーナー駅;パリ郊外にある速歩専門コース―フランスアンギャン競馬場とシャンドクルス・ダンギャン駅 ほか)

著者等紹介

矢野吉彦[ヤノヨシヒコ]
フリーアナウンサー。昭和35年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。昭和58年に文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当。平成元年からフリーとして活動。プロ野球、社会人野球、メジャーリーグ、バトミントン、Jリーグ、アメリカンフットボール、テニスなどのスポーツ実況を担当。なかでもテレビ東京系の競馬中継番組『ウイニング競馬』のレース実況アナとして長年活躍し、競馬ファンの間では“土曜競馬の声”として知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

22
競馬場と鉄道の関係性について、歴史などから紐解いた一冊。言われてみれば、そうだ、と思うのだが、明治くらいでは職住近接は当然で、鉄道会社が収益を上げるにはイベントが必要だった。でも、野球などすらない。目から鱗だった。東京競馬場を巡る鉄道会社の主導権争い。今の自分の感覚だと、住んでいるところから、一番楽に行ける路線を、と思うのだが、この頃は逆で、各会社が「うちが一番、楽ですよ」とアピール合戦をしながら、集客を狙っていた、というのが面白かった。2019/05/29

さっと

9
JRA馬事文化賞受賞作。明治天皇の横浜・根岸競馬場行幸から始まる競馬と鉄道のつながりを全国の競馬場の事例や豊富な資料をひもといて歴史的な変遷、おもしろさを掘り起こす。競馬の重賞競走にはかつてあった競馬場名や競馬史に残る名馬・偉人、地元メディアさまざま由来があってそれだけで楽しめるが、そこにはたしかに私鉄各社の名前もあって、JRA東京競馬場の専用駅の存在を知って初めて見たときはびっくりしたが、深いなれそめがあるのですね。2022/04/20

imagine

9
大、大、大満足。矢野アナの博覧強記ぶりが遺憾なく発揮されている。古い新聞の記事や広告などから、競馬場駅の開業時期、鉄道会社同士の競争といった情勢を読み解く眼力と想像力。そのどれもが、現地へ訪れる観客(=乗客)の視点で考察されている点も素晴らしい。鉄道会社や競馬関係者でも、ここまで両者を繫がりでとらえることはできないだろう。海外でレースコース付近に廃駅跡を発見してしまう感性に憧れるし、計り知れない知性と行動力に驚嘆。好きなものを追いかけ、研鑽を重ね、学問に1つの分野を提示してしまっている。強くて、面白い!2019/09/22

やまほら

8
競馬の実況アナウンサーが、「野球と鉄道」という企画展に触発されて調べて書いた本。明治天皇が開業間もない鉄道で横浜まで競馬観戦に行った話から始まり、細かくよく調べられている。なかでも、明治時代に東京から大阪や新潟まで競馬客のための専用列車が運転されていたのには驚いた。競走馬の鉄道輸送については3ページしか触れられていないが、実際にはどうだったのだろう。2018/06/03

Musa(ムサ)

6
競馬と鉄道の関係を紐解いた一冊。近代競馬と鉄道はどちらも幕末から明治にかけて同じように海外から入ってきたこともあり、思っていた以上に相互に関係しながら発展してきたことに驚かされました。2021/06/06

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