交通新聞社新書<br> 中央線誕生―東京を一直線に貫く鉄道の謎

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交通新聞社新書
中央線誕生―東京を一直線に貫く鉄道の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784330680163
  • NDC分類 686.213
  • Cコード C0265

出版社内容情報

東京を一直線に貫く鉄道の謎明治22(1899)年、中央線の前身「甲武鉄道」が新宿?立川間で開通する。さらに新宿?飯田町間が開通し、日本初の専用路線を持つ電車が走る。やがては東海道線と並ぶ本州の鉄道幹線、中央本線開通へのスタートとなった甲武鉄道。
その開業に賭けた挑戦者たちの葛藤を描く。また「中野?立川」がなぜ一直線なのか、逆に立川より西、新宿より東の路線がうねっているのはなぜなのか、荻窪や吉祥寺、三鷹より先に武蔵境が開業したのはなぜか…といったエピソードも紹介。

●目次

先頭車両 甲武鉄道開業

第2車両 きっかけは玉川上水の舟運

第3車両 馬車鉄道として出願

第4車両 ライバル登場

第5車両 社内派閥抗争

第6車両 鉄道反対旋風

第7車両 駅誘致合戦

第8車両 満員の観桜列車

第9車両 東京中心部へ進出

第10車両 遠回り路線を決断

第11車両 日本初の専用線路を走る電車

最終車両 戦争と国有化

中村建治[ナカムラケンジ]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょ

2
自分が産まれる約100年前の西東京がこんな田舎とは驚いた。いまや中央線沿線なんて住みたくても高くてしょうがないのに。2022/12/18

oDaDa

2
中央線はなぜ中野ー立川間はほぼ直線で線路が走っているのか、その謎がわかります。そして明治期の国策として鉄道敷設に努めながらも、財政の問題で私鉄の敷設が奨励されたこと、そして今度は国が買い上げ、そしてそしてまたJRに…とそこには近代日本の国家の在り方に喧喧諤諤の意見を持った人々の人間ドラマがあったことに改めて驚かされます。2022/02/10

みやったー

2
中央線が立川より先で二方面に分かれる理由は、青梅・羽村方面の農産物・石灰石と、八王子方面の織物・絹などの需要があったから。中野から立川まで一直線なのは、土地収用にあたって支持者の居住地を通ることで速やかに進められるから、またスピードが出て燃料の節約の意味もあったからという。当初は上記の物産品の物流と、三多摩地域への観光電車の意味合いが強く、東京西部の大動脈ともいえる今日の状況とは大きく異なっていた。私鉄時代の甲武鉄道(現中央線)を吸収した大会社・日本鉄道(東京〜青森間700キロを開業)の歴史も気になる。2020/02/24

-

2
中央線黎明期の話。ここまで過去に遡った本だとは思っておらず、中央線として運行開始してからの物語を読みたかった。2019/08/24

H.Kuma

2
甲武鉄道の開通までを物語形式で追っていて非常に読みやすいのだが、甲州街道沿い宿場町の反対運動があったという説を主に話を展開している点が気になった。 青木栄一氏の「鉄道忌避伝説の謎」(2006/11)等により反対運動の多くはその存在が疑問視されてきたので、最近の出版物にしてはまだこれを肯定的に見ているものがあるのかと、少々驚いた次第である。 まえがきを良く読んでみると自費出版本「中央線誕生」(2003/8)が今回新書化されたとの事で、本文自体は「鉄道忌避伝説の謎」よりも以前に執筆されたもののようだ。 2019/07/15

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