内容説明
東京都心と郊外とを結ぶ通勤輸送の抜本的改善策として、放射状に東海道線(神奈川)・中央線(東京西部)・東北線(埼玉)。常磐線(茨城)・総武線(千葉)へと延びる国鉄線での「東京五方面作戦」が始まったのは1964年(昭和39年)。それは民鉄・地下鉄・第三セクターにまで拡がり、街のグランドデザインをも大きく変え、今や人口3200万人の大東京圏を作り出した。本書では、江戸1里半の時代を端に、明治維新後の鉄道開業前夜から今日までの東京の鉄道と街の発展の歴史を振り返り、先人たちの知恵と苦労の積み重ねを多角的に知ることで、少子高齢化時代の大東京とそれを支える鉄道のあるべき姿を探って行く。
目次
第1章 東京都市鉄道、基礎的ネットワークの誕生
第2章 地下鉄との相互直通運転を提言、都市交通審議会答申第1号
第3章 通勤輸送対策を柱に、石田禮助国鉄総裁の決断
第4章 東京から大東京へ、国鉄の東京五方面作戦
第5章 拡がり行く大東京、民鉄の東京五方面作戦
第6章 鉄道自営電力の確保、信濃川水力と川崎火力
第7章 変化への対応、これからも続く東京五方面作戦
著者等紹介
高松良晴[タカマツヨシハル]
元・日本国有鉄道建設局技師。技術士(建設部門)、土木学会名誉会員。1939年生まれ、1962年日本国有鉄道入社、東日本旅客鉄道、日本鉄道建設公団と40年余りにわたり、主として鉄道建設および改良工事に従事。その間、運輸省国有鉄道部技官として国鉄改革法案審議に参画し、最後の鉄道現場は、鉄道主任技術者としての埼玉新都市交通(ニューシャトル)。参加調査(2014年度):「埼玉県公共交通調査委員会(地下鉄8号線・12号線延伸)」および「さいたま市地下鉄7号線延伸検討会議」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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