内容説明
国鉄の副技師長などを歴任した星晃氏は、その在職期間中の大半を、旅客車の企画・開発から設計にわたる仕事に携われ、数多くの車両を世に送り出してきた。それは、80系湘南形電車や10系軽量客車に端を発し、ビジネス特急「こだま」の151系をはじめとする中・長距離用の新性能電車を経て、世界初の寝台電車581系へとつながる、まさに国鉄黄金時代を象徴するような名車両ばかりである。本書は、星晃氏がどのような思いで設計し、試行錯誤を繰り返し、どのような形で実際の車両に結実させたかをたどる、ある種の「物語」でもある。
目次
長距離電車運転の先駆け80系湘南形電車
国鉄モノコック構造車の嚆矢10系軽量客車
気動車準急として全国を駆け抜けたキハ55系ディーゼル動車
鉄道史に一大エポックを記した151系こだま形
急行形車両の基礎を築いた153系東海形
中学生の夢を乗せた修学旅行電車
東海形スタイルを継承した電車たち
日光準急特別電車と呼ばれた157系日光形
キハ58系とキハ82系ディーゼル動車
サロ95形900番台とキハ35形900番台
寝台座席両用電車581・583系
特別インタビュー 星晃さんの思い出
著者等紹介
福原俊一[フクハラシュンイチ]
昭和28(1953)年2月、東京都に生まれる。武蔵工業大学経営工学科卒業。電車発達史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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