内容説明
日本の鉄道レベルは世界一といってもいいのに、“空港アクセス鉄道”となると、成田エクスプレスやスカイライナー、はるか、ラピートなど立派な車両があり、整備されてはいるものの、使い勝手やサービスなど完璧ではない。問題点はどこにあるのか。空港ごとに歴史を紐解きつつ、競合する空港バスや変化の激しい航空事情など多岐にわたる視点から、その課題をあぶり出す。また、海外の事例も比較参考にしながら、国内外問わず豊富な旅行経験を持つ著者の、利用者としての提言も織り交ぜていく。
目次
第1章 日本の玄関となる成田、羽田、関西各空港のアクセス鉄道(成田国際空港;東京国際空港(羽田空港) ほか)
第2章 鉄道アクセスが定着している新千歳空港、中部国際空港、福岡空港
第3章 鉄道アクセスがあるその他の空港(仙台空港;大阪国際空港(伊丹空港) ほか)
第4章 そのほか、鉄道がアクセスに関係している空港(広島空港;熊本空港 ほか)
第5章 海外の空港に見るアクセス鉄道(アジアでは遠くなった新空港を鉄道アクセスがカバー;バンコクでは鉄道アクセスが馴染まない理由がある ほか)
著者等紹介
谷川一巳[タニガワヒトミ]
昭和33年(1958)、横浜市生まれ。日本大学卒業。旅行会社勤務を経てフリーライターに。雑誌、書籍で世界の公共交通機関や旅行に関する執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ビスコ
4
常々、「空港は都心から離れたところにあるもの、福岡空港の近さは異常」と思っていたが、むしろ日本の各空港が遠すぎるのか、と思わせられる。確かに、成田空港などは、いくらなんでも遠すぎると思っていたが、まさか世界規模で遠いとは……日本の鉄道技術は日本一、とあぐらをかかず、世界に見習うべき点は多々あるだろう。物理的にも金額的にも遠いよ、成田……2014/02/19
でかいひと/192CM
3
空港ごとに鉄道アクセスの歴史や現状などをまとめた内容。特に成田空港についてはかなりの分量を割いて詳細が書かれてあったが、成り立ちなど知らない点も多く、有益な情報が得られたと思う。個人的には成田空港を利用する際に使うスカイライナーで、改札を2度通るロジックが分かっただけでも満足。それにしても、2020年の東京五輪開催までに、空港アクセスの劇的な変化はあるのだろうか。2013/09/13
とも
2
この作者は研究者でもなんでもない人物であること「~であろう。」や「~と思われる。」などあいまいな表現が多く。新書というよりも私感なのだろうと思われる。2014/12/16
rbyawa
2
e004、空港鉄道というより、鉄道を主要アクセスとする日本の事情に特化した空港事情の本と言った体裁で、とはいえやっぱりメインとなっていたのは「遠すぎる」成田空港。なんとなくわかってましたが京成系よりもJR東のNEX厳しいなー、リムジンバスより高いとさすがに需要がなぁ。グレードもう一つ下で作れば良かったってことかね。ただ意外とどの空港鉄道も上乗せしてるんだよね、という話や、関西空港の立地の微妙さか意外と頑張る伊丹空港や神戸空港の話、沖縄や北海道の交通事情まで。わかりやすく読みやすいですが、まあ実用書かしら?2014/01/04
Tokyo F91
2
成田・羽田・関空・中部国際など主要空港だけでなく、地方空港への意外な鉄道アクセス法についても紹介されている。肥後大津が熊本空港へのアクセス駅だったと初めて知った。それにしても、花巻空港駅が不憫です・・・2013/10/02
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