内容説明
昭和18年までの「鉄道省」時代の省線電車、通称「省電」から、日本国有鉄道時代の「国電」までを、実体験をもとに振り返る。小学生だった昭和初期から今日まで約80年もの鉄道ファン歴を誇る著者の長年にわたる電車研究、フィールドワークの集大成が本書だ。JR東海の「リニア・鉄道館」やJR東日本の「鉄道博物館」に展示されている車両の保存に関わった裏話、鉄道友の会の母体となった「荻窪会」の設立秘話なども紹介。貴重な電車写真も多数掲載した。
目次
第1章 省線電車との出会い(鉄道ファンになったきっかけ「赤羽線」;荻窪会と鉄道友の会;電車区歴訪問開始;関西省電の発展;関西省電電車区を訪問して;鉄道写真とフィルム)
第2章 昭和初期の電車事情(山手線;中央線;京浜東北線;常磐線;買収線区の特質)
第3章 省電の王者・横須賀線(軍港・横須賀への路線;思い出に残るスカ線の車両たち;戦争中のスカ線)
第4章 戦争と省線電車(戦時体制;空襲と戦災;車両の擬装について;戦後の混乱;白帯車の功罪;昭和28年の形式変更)
著者等紹介
沢柳健一[サワヤナギケンイチ]
大正13年長野県生まれ。法政大学法科卒業。東京都庁に勤務。昭和初期から省電に興味を持ち、東京はもとより全国に鉄道写真の撮影・調査に出かける。省電から国電の資料も多数収集し研究を続けている。「鉄道友の会」参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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