交通新聞社新書<br> ダムと鉄道―一大事業の裏側にいつも列車が走っていた

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交通新聞社新書
ダムと鉄道―一大事業の裏側にいつも列車が走っていた

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784330257112
  • NDC分類 517.7
  • Cコード C0265

内容説明

日本列島にはダムを建設するために造られた鉄道が多数ある。人気の観光路線として知られる黒部峡谷鉄道は黒部川水系の発電所工事のために施設されたものであるし、JR只見線の会津川口~只見間は田子倉ダム建設のために、また、大井川鐵道井川線のアプト式区間は長島ダムとのかかわりの中で誕生した。本書は、日本におけるダムと鉄道の密接な関係を、写真や建設資料とともに紹介する異色の現地レポートである。

目次

第1章 黒部ダム―黒部峡谷鉄道・関西電力黒部専用鉄道
第2章 白岩砂防ダム―立山砂防工事専用軌道
第3章 長島ダム・井川ダム―大井川鐵道井川線
第4章 奥只見ダム・田子倉ダム―JR只見線
第5章 佐久間ダム―JR飯田線
第6章 八ッ場ダム―JR吾妻線
第7章 消えた「ダムと鉄道」

著者等紹介

武田元秀[タケダモトヒデ]
1960年、福島県郡山市で建設業者の長男に生まれる。県立安積高校、早稲田大学法学部卒業。五洋建設、朝日新聞社勤務を経てフリー。記者時代は大津支局で滋賀県警担当として信楽高原鐵道列車衝突事故、新潟支局でC57 180号機の復活や、奥只見・大鳥発電所増設工事を取材。名古屋、東京本社で旅行・情報関連紙面の編集デスクなどを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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isao_key

5
元朝日新聞の記者で、現在フリーライターである著者のダムのレポート。タイトルにはダムと鉄道とあるが、鉄道はほんの付け足しで、ほとんどダムの記述。日本有数のダムウォッチャーである。交通新聞社新書という新書を本書で初めて知ったが、既刊書を見ると電車、鉄道に関する本ばかりで、いかにもニッチで業界新聞ならぬ、業界新書といった面持ちの渋好みな新書だ。内容は国内6箇所のダムについての話と、終章で消えた「ダムと鉄道」という項を設けている。ダム工事がいかに過酷であったかが分かる。黒部ダムでは300名以上が犠牲になっている。2014/12/10

本命@ふまにたす

2
ダムと鉄道について、いくつかの具体的な場所での体験をもとに書かれたルポ。もちろん、歴史的な側面にも留意されているが、何より実地を訪れた体験談として興味深く読めた。2022/10/26

石光 真

1
第1章 黒部ダム 関西電力北陸支社の「黒部ルート見学会」の記録。黒部峡谷鉄道から、関西電力黒部専用鉄道(高熱隧道を含む)。映画黒部の太陽は、大町トンネル掘削が破砕帯にぶつかった話。 第4章 奥只見ダム、田子倉ダム 只見ダム、藤ダムは奥只見ダム、田子倉ダム放水の際のバッファー。 そもそも会津川口ー只見間は田子倉ダム建設のために電源開発が作った鉄道。 現在の第二沼沢発電所の少し上流に沼沢沼発電所という地上の揚水発電所があり、2002年に廃止された。 2016/07/03

kenwatan

0
ダムと鉄道 まー、たしかにその内容なのですが 実質的には ダムの本だな。 ダム作るために輸送のために鉄道が作られて それが後に旅客用になったものもあれば ダム建築専用で終わったものもある 2016/09/06

rbyawa

0
e024、基本的にこのレーベルは鉄道が主になっていて、そうでなくても他交通系が主だが(航空機とかね)、この本はダムが主になっていて、その地でも鉄道が活躍したんだよね、という話になっていて、ダムだけの本ではないもののいわゆる特殊鉄道趣味か(森林鉄道も炭鉱鉄道も捨てがたい)ダムかどちらかに興味がないと辛い気はする。まあ一般鉄道趣味者が反応するのは黒部峡谷鉄道と大井川鉄道辺りじゃないかな? 個人的に面白かったのが八ッ場ダムの話、ダム側の視点から語られたのは初めて見のですが…とりあえず役に立たない、よねこのダム?2014/01/24

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