内容説明
『教行証文類』のご撰述の意図、さらには、如来の本願によって浄土に生まれ往く姿と「自他一如」「生死一如」の慈悲の境地を語り尽くす。生涯をかけて親鸞聖人の教えと共に生きた、自らの信心の有り様を語る、ご往生半年前の渾身の報恩講法話。
目次
第1講 法然聖人の教えから『教行証文類』の執筆へ(承元の法難から続く念仏弾圧;誤解された法然聖人の念仏の教え;慈円僧正までが法然聖人を非難;正しい教えを後に伝えるために『教行証文類』を執筆;お弟子たちの懇念のもとで『教行証文類』を製作;正しい教えに戻るための教義体系;往相回向・環相回向の一点に集約される浄土真宗;「南無阿弥陀仏」によってお浄土に生まれる)
第2講 いのちの喜びを与える「南無阿弥陀仏」(法然聖人を非難し続けた慈円僧正;念仏往生こそが真実の教え;教えの伝承のために手を加え続けた『教行証文類』;虚妄分別のまぼろしを打ち破るもの;真実の如来の言葉となって届く『大無量寿経』;法に従って生きること;自と他、生と死を超えた慈悲の生き方;浄土に生まれて往く人生を生きるために)
著者等紹介
梯實圓[カケハシジツエン]
1927(昭和2)年生まれ。2014(平成26)年5月7日往生。本願寺派勧学、行信教校前校長、浄土真宗教学研究所元所長、大阪教区阿倍野組廣臺寺前住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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