内容説明
日本初の民間鉄道会社「日本鉄道」。本書では、その創立前夜から東北線全線開業までの明治鉄道人のドラマを追う。
目次
第1章 26時間で東京~青森間を結ぶ、初の私鉄が9年余で完成
第2章 日本初の鉄道会社が誕生し、岩倉具視が「日本鉄道」と命名
第3章 東京起点は逆転で「上野」に、攻防を経て「山手線」を開業
第4章 東北方面の分岐は「大宮」に、仙台では厳寒深夜の開業式
第5章 海岸路線に軍部が横ヤリ、3日間にわたり全通式典
第6章 山手・磐城・日光線等も建設、国有化され25年の経営に幕
著者等紹介
中村建治[ナカムラケンジ]
1946(昭和21)年、山梨県大月市生まれ。明治大学政治経済学部卒業。鉄道史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかしくん。
30
東北線はじめとする日本鉄道のお話です。起点が上野になった経緯(対案の品川が今の山手線の起源となること、私には意外でしたが小名木川も候補だったこと)や、一方で、仙台を通さず、山形・秋田を経由する案があったこと等、当時の時代背景も窺えてきました。(付録の地図が、これまた味わい深いですね!)2015/01/17
かもはし
2
東北の方の鉄道の変遷がすらすらと読めた。2013/12/22
ハキ
2
小見出しが丁寧に付けられているので目次を読むだけでも流れがつかめる。本文はとにかく読みにくい。ドキュメンタリー風にしているのはわかるがあまり上手くいってないような。人物が登場するたびに出てくる(〇〇生まれの当時△歳)という記述が鬱陶しかった。出身地も年齢も流れ上必要な描写じゃないし。付録の地図と時刻表は面白かったです。2013/11/04
rbyawa
2
d053、日本鉄道株式会社というのは今でいう半官半民、資金を民間が出して政府に工事を委託した鉄道会社で最初の私鉄。前からぽちぽち読んでいたけれど特にわかりやすかったのが「民間出資のからくり」と品川線が作られた理由の辺り、ああ、東北出身者が多い日本鉄道側が上野(東京の北側)(新橋品川は官設路線、東京の南側)でいいやって思ってるんじゃないかと国が疑ってたとw そこまで根拠あるわけでもなさそうですが後世から見ると納得の理由だなぁ。もう少し技術的な話も知りたかったんですが、それは余所で補完しよう、面白かったです。2013/04/24
なかきたーじゅ
2
★★★★☆非常に読みやすかった。日本鉄道の歴史をザッと概観することができた。また、参考文献も非常に詳しく分類されており、為になる。他の本も読んでみたいと思える一冊。2012/08/25