内容説明
すべては「人車軌道」から始まった―金町~柴又間でスタートした京成は、都心乗り入れに苦戦するも、戦時中にはインドネシアで鉄道を建設。日本初の地下鉄との相互乗り入れでは、たった1カ月半で改軌を果たし、さらにあの“超”有名テーマパークの運営会社を設立するなど、その活躍は多岐にわたる。知られざる、京成の真髄がここに。
目次
プロローグ コロナ禍の「スカイライナー」に乗る
第1章 「人車軌道」から驚異の飛躍 京成創業
第2章 海外で鉄道を建設?戦争と京成
第3章 都心乗り入れを諦めるな!京成の挑戦
第4章 破産寸前も…成田空港乗り入れとスカイライナー誕生
第5章 国内最速、爆誕 成田空港アクセス路線開業へ
第6章 高架化、都心直結へ!京成のこれから
著者等紹介
草町義和[クサマチヨシカズ]
1969年新潟県生まれ。鉄道趣味誌の編集やウェブサイト制作業を経て、2003年から鉄道ライターとして活動を開始。主な研究分野は廃線跡や未成線跡、鉄道新線の建設や路線計画など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雲をみるひと
33
京成電鉄がテーマ。社史的なものを期待していたが、ほぼ9割方鉄道路線計画や車両に関する記載で同社が力を入れてきているレジャー産業やその他周辺産業は鉄道路線と関連する点に少し触れられている程度。鉄道ファンには嬉しい内容なのかもしれないが、個人的には物足りなさを覚えた。2021/12/03
月猫夕霧/いのうえそう
6
草町先生なんだから車両の技術的な話ではなく路線史ですよねぇと思って読み始めましたが、予想通り京成の路線形成史でした。誰だこのタイトルを付けた編集は。それはともかく、歴史が成田を目指して経営拡大期、高度経済成長についていくので精いっぱいの停滞期、成田特需に踊らされる再度の経営拡大期という感じで、はっきりと区分できそうなのが面白いですね。2021/09/30
Teo
2
このタイトルはどうかと思う。早い話が内容は京成電鉄史。その結果として京成電鉄は現在の狭軌国内最速となった。タイトルから想像する内容とは違うが、京成電鉄史として読むのは良いと思う。京成が成田空港の開港が遅れているので苦しんでいるとか、折角開港しても空港に乗り入れられないで辛い思いをしてるとか、同時代史として知っている。初代スカイライナーに乗ったし。2021/08/06
そうき
1
京成沿線の民として読んだ。鉄道史メインで良い。2021/07/30