内容説明
多くの乗客と列車が行き交う巨大ターミナル・東京駅。その中央地下通路の一角にある「ステーションコンシェルジュ東京」には、海外からの旅行者を含む多くの人たちが、様々な困りごとを抱えてやってくる。道案内、迷子、忘れ物、店探し…。私たち、「わかりませんとは言いません」をモットーに、あらゆる“難問”に応えるコンシェルジュ。ビジネスシーンでも活用したい、彼女たちの仕事の流儀が詰まった「業務日誌」を大公開。
目次
序章 ステーションコンシェルジュ東京の一日
第1章 迷子
第2章 構内
第3章 ショップと観光
第4章 忘れ物
第5章 難問
第6章 プロフェッショナル
著者等紹介
渡辺雅史[ワタナベマサシ]
1975(昭和50)年生まれ。フリーライター。小学生の頃より全国各地の鉄道に乗り、JR全線ほか、現在までに世界18の国と地域の鉄道に乗車している。週刊誌、月刊誌での記事執筆から、テレビやラジオ番組の構成作家まで、幅広い活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュリ
2
ホワイトデーのプレゼントに何がよいか、観光プランを考えて欲しい、こういったものは自分で考えればよいと思う。私だった、「自分で考えろ」と怒りたくなるだろう。そういった質問に対しても、東京駅のコンシェルジェたちは丁寧に対応をしている。東京駅構内のお店や商品の情報を常にチェックし、東京駅周辺の情報も収集しているなんて、仕事熱心。プロだ。2024/06/23
へへろ~本舗
2
東京駅は南口ばかり使っていたのでコンシェルジュがいたとは知らなかった。知識と勘・閃きと経験と話を聞き出す力で問い合わせを捌いていくコンシェルジュさん達。テレビの情報番組、特にマツコ・デラックスの番組の影響は凄いとのこと。問い合わせの例とかが載っていたが読んでいてそのくらい自分で調べてこいよと思うような問い合わせもちらほら。忍耐強さもないと勤まらないな2020/05/28
Gaudi
1
表町商店街でコツコツとバルーンアートを作っている女性を見たことがありますか。 天満屋のコンシェルジュさんだそうですが、掃除もしたり挨拶もしたり、本当に頑張っています。 東京って、地下に相当な空間があるでしょうから、潜ってしまうと、よくわかりません。2022/11/09
kzy
1
爆笑問題カーボーイきっかけで、調べてみると面白そうな本を出してたので読んでみた。 東京駅コンシェルジュは、単に即物的な情報を伝達するだけじゃなく「専門知識」を持ったキュレーター。そして感情労働でもある。人が好きで、お店やご飯が好きで、最新の情報を追うことを楽しんでできる人じゃないと続けられないだろうな。選別されないぶんホテルとかクレジットカードとかよりも客の質は低いだろうし、質問の種類はそれらより多岐にわたる。こういう、打算じゃなく献身的な思いやりで頑張ってる人たちは、社会からもっと評価されるべきだと思う2021/05/02
fukui42
1
一言「なんと名探偵!」。東京駅で迷子になった事があります。一寸買い物で向きを変えたら、もうわからず。新幹線の改札に拒否されること数回(乗り場違い)。ネットが普及した今でも、コンシェルジュが頼りにされる理由は。「何をどう調べたらいいかわからない」からかと。海外旅行客が「ロッカーを使いたいけど、万札しかない」「日本語案内板が多すぎて、どれを見たらいいのかわからない」。なるほど。曖昧な記憶から問われた質問に、寄り添って答えを導く姿。それは日々構内(や周辺)を歩いて目で確認し。質問を共有する。そんなお仕事模様👍2020/10/04