出版社内容情報
高校野球大会の歴史をさかのぼると、第1回大会は箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)が建設した豊中グラウンドで行われ、その後阪神電鉄が所有する鳴尾球場、1924年には阪神電鉄が建設した甲子園球場へと舞台を移しました。鉄道会社の球場建設の歴史を紐解きつつ、また現在の甲子園大会の運営を支える阪神電鉄の乗客対応・臨時列車の運行などを取材し、紹介します。
内容説明
鉄道会社による野球場建設の歴史、“神ワザ”とも呼ばれる阪神電鉄の観客輸送、全国の鉄道網の発展により変化する球児の移動手段…。矢野吉彦アナウンサーが、高校野球と鉄道との100年を超える深い関係を丁寧にひもといていく。
目次
序章 仙台育英 悲願の“白河越え”
第1章 生まれは阪急の豊中、育ちは阪神の鳴尾
第2章 新時代の幕開けから戦争による中断まで
第3章 戦後の鉄道黄金時代と高校野球
第4章 荒木、松坂、清宮時代の高校野球と鉄道
第5章 まさに神ワザ 阪神電鉄の甲子園輸送
第6章 第1回大会の秋田中遠征を追体験する普通列車の旅
特別付録 インタビュー 太田幸司氏が語る甲子園遠征の思い出
著者等紹介
矢野吉彦[ヤノヨシヒコ]
フリーアナウンサー。1960年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1983年に文化放送に入社し、主にスポーツ中継を担当。1989年からフリーに。競馬、プロ野球、社会人野球、高校野球地方大会、メジャーリーグ、バドミントン、アメリカンフットボール、Jリーグなどのスポーツ実況を担当。交通新聞社新書『競馬と鉄道』で2018年度JRA賞馬事文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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