内容説明
わたしたちは、“働くこと”に振り回され、互いにいがみ合い、疲れ切っている。就職の内定を勝ち取るために競い合い、勤めだしてからは何かに駆り立てられるように働き、「できの悪い」同僚や働いていない人に不満をぶつける…。しかし、これでいいのだろうか?幻想まみれの就活よ、さようなら。暴力、いじめ、差別、能力主義―働く現場から描き出す現代日本のリアル労働論。
目次
第1章 経営書・自己啓発本をつい読みたくなる人たちへ
第2章 職場における「いじめ」
第3章 労働と「うつ病」
第4章 労働と「死」
第5章 「品質」の作り込みの低下
第6章 「キャリア」ブームに煽られる人たちへ
第7章 「社会貢献」に惹かれる「良い人」たちへ
第8章 働くということを自分たちのものに取り戻す
著者等紹介
伊原亮司[イハラリョウジ]
1972年生まれ。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、社会学博士(2004年)。現在、岐阜大学地域科学部准教授。専攻、労働社会学、経営管理論、現代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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