内容説明
本書は二十一世紀における文明論の一つの新視座を提供するものである。といっても、特定の一つの視座(単数)ではなくて、八つの角度を総合した複合的な視座である。本書の表題を「二十一世紀「文明論」の機略―縦横に―」とした所以である。(「序に替えて」より)。
目次
第1部 文明の起点(文明は見えない世界がつくる;ヒトは生態系の破壊者か創造者か)
第2部 文明の生成(近代文明の生成と海;野蛮と文明の所有論;持続可能な法秩序の構築)
第3部 文明開花―美術・芸術(神々と人の姿 古代ギリシア・ローマ美術;宗教が生み出した美の世界 イスラーム美術)
第4部 日本文明の一隅を照らす(いかめしく節用を繰る名付親―“節用の日本文明”再考)